落語家6代桂文枝(78)が1971年1月の放送開始から半世紀にわたって司会を務めてきたテレビ朝日系の長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」(日曜午後0時55分)の最終収録が10日、大阪市内で行われた。

「50年! 5000組! 新婚さんアカデミー大賞SP」と題し、過去に出演したカップルから「胸キュン!純愛部門」「アメイジング!国際結婚部門」など4部門の大賞を発表した。

卒業について文枝は「51年3カ月、どんだけ留年してんねん」と笑わせ、「本当にやり切った。最後を迎えることができたのはいいパートナーがいたからです」と山瀬まみ(52)ら歴代アシスタントに感謝した。

最後のあいさつで山瀬は「25年間、お世話になりました。みなさんと出会い、みなさんの人生の1ページをちょっとでも彩ることができたかなと思うと、すごい幸せな仕事をさせてもらった」と目に涙を浮かべた。

15年には「同一司会者によるテレビトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。世界記録は途切れることになるが、文枝は「いままで100近い番組をやってきた。10年、20年続いた番組はあったが、51年3カ月は異常です。私は今日で終わりますが、この番組はまだ続くことがありがたい。51年3カ月、あっという間でしたが、みなさんに感謝しかない」と頭を下げた。

最後は文枝が片手を上げるポーズで「新婚さん」と呼び掛けると、全員で「いらっしゃーい」と声を合わせた。

最終回の3月27日は午後0時55分から1時間スペシャルで放送される。

4月から司会のバトンを受ける藤井隆(49)、アシスタントは井上咲楽(22)が務める。