芸能事務所「ホリプロ」と地域密着型メディア「美少女図鑑」共催の、次世代俳優を発掘するオーディション「ホリプロ ネクスト」の決選大会が19日、都内で行われ、石原颯也さん(12)がグランプリに輝いた。

応募総数約5000人の頂点に立った。授賞時を「一瞬、戸惑いもあって『ほんとにグランプリとったんだ』ってホッとしました」と穏やかな表情で振り返った。この日行われた特技審査では弾き語りのピアノを披露。「今までやってきたこと、努力してきたことを存分に生かせたので、ほんとうに後悔はなかったです。やり切りましたし、自信しかなかった」と胸を張った。

石原さんは20年に上演予定だったミュージカル「スクール オブ ロック」に出演することが決まっていたが、コロナの影響で中止に。「初めてのミュージカルだったので、中止になったことが悔しくて。それでこのオーディションを受けました」と応募の背景を明かした。

オーディション中は両親に支えられた。母には決選大会直前「緊張すると思うけど、こんな機会ないから全力で楽しんで」と背中を押されたといい、一番感謝を伝えたい人は「お母さんとお父さん。お母さんとお父さんの協力がなかったらここまで来れていない。まずは感謝の思いを、『ありがとう』と伝えたいです」と感謝をにじませた。

グランプリ受賞者は、藤原竜也(39)や妻夫木聡(41)が所属するホリプロへの所属が決まる。目標にしている人物には同事務所の“先輩”に当たる竹内涼真を挙げ、「演技も歌もできるマルチな活躍をできる俳優さんに憧れています」と目を輝かせた。また、同事務所には同姓で女優として活躍する石原さとみも所属している。「まるで自分がその場に行って見ているような演技をされる石原さとみさんを、超える俳優さんになりたいと思っています」と意欲を見せた。

将来の夢は「『日本のすごい俳優って誰?』っていう質問には、口をそろえて『石原颯也』って言ってくれるような、そんな俳優になることです」。現在小学6年生。真っすぐな大きな瞳で、大きな目標と夢を高らかに語った。