日本音楽著作権協会(JASRAC)は1日、任期満了(3月31日)に伴う会長選挙で、作曲家弦哲也氏(74)が選任され、この日付で会長に就任したと発表した。任期は24年3月31日まで。

以下、あいさつ全文。

「人々は新型コロナとの闘いに苦しみ、ロシアのウクライナ軍事侵攻に心痛めています。1日も早く心安らぐ日々が来ることを願うばかりです。そんな状況の中で行われた選挙において会員の皆さまにご支援頂き、JASRAC会長に就任致しました。歴代の会長職を務められた大先輩の方々に比べ誠に未熟者ですが、任期中、精いっぱい努力する所存です。JASRACには『改革』や『継続』といったテーマを力強く議論する理事会、そして各委員会に参加する仲間がいます。皆さんと力を合わせ、日本の音楽の発展のため、世界の平和のため、今こそ音楽の力を信じ、著作権者とJASRACが共に発展してゆく時と、その思いを強くしております」。

弦哲也氏は1947年9月25日、千葉県生まれ。歌手デビューの後で作曲家に転身した。76年「おゆき」でデビュー。代表曲に「天城越え」(石川さゆり)、「北の旅人」(石原裕次郎)、「ふたり酒」(川中美幸)、「人生かくれんぼ」(五木ひろし)、「小樽運河」(都はるみ)、「鳥取砂丘」(水森かおり)など。総作曲数は2500曲を超える。17年から公益社団法人日本作曲家協会会長。