元TBSアナウンサーの吉川美代子(67)が、今月1日付でTBS1期先輩のフリーアナウンサー生島ヒロシ(71)が会長を務める芸能事務所「生島企画室」入りしたことが6日、分かった。

吉川は1977年(昭52)4月に早大教育学部を卒業してTBSにアナウンサーとして入社。77年10月からTBSラジオ「野球はドラマだ」でプロ野球取材、国会記者クラブの記者も経験した。女性キャスターの先駆けとして84年10月から4年間、夕方の報道番組「JNNニュースコープ」の平日メインキャスターを務めた。01年から14年までTBSアナウンススクール校長を務めるなど、看板アナウンサーとして活躍した。

TBS系列会社キャスト・プラス(現TBSスパークル)に役員として出向。14年5月の定年退職後も所属していた。そして京産大現代社会学部の客員教授を務めるかたわら、フジテレビ系「全力!脱力タイムズ」や日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」などに辛口コメンテーターとして出演、講演会も精力的にこなしてきた。

TBSスパークルを離れることについて、吉川は「去年の秋くらいから考えていました。本来なら9月が契約更新の時期なんですが、春2月でキリがいいじゃないですか。5月8日は私の誕生日だし、TBSにお世話になって45年。1月に入り新年のごあいさつを兼ねてお伝えしました」と振り返っている。

生島企画室の会長の生島は1期先輩のアナウンサー。TBS時代から「美代ちゃん、お茶行くか!?」と、よく声をかけられ、かわいがってもらっていたという。

生島企画室では、番組出演だけでなく、吉川を中心にして今秋からアナウンサー養成の「生島アカデミー」のビジネスコースをスタートする。「辞められた堀内ワクチン担当大臣や菅前総理にちゃんと話し方を教えてあげられたらなと思っていたんですが、生島さんも同じような考えをお持ちになっていて。エグゼクティブコースを作りたいということで、ぜひやらせて下さいとお願いしました。“中途半端な女子アナ”には言えないようなこともビシッと言います」と話している。

常々、「女子アナというものは存在しない、女性アナウンサーです」と女性アナのタレント化に警鐘を慣らしてきた吉川ならではの“鬼教官”ぶりも期待される。生島は「ずっと見てきましたが、美代ちゃんのパワー、伝える力は誰にもマネが出来ません。今は女性の時代です。トーク力をアップし、日本を元気にします」と話している。