大手芸能事務所サンミュージックは8日、シンガー・ソングライターの杏里と業務提携を結んだと発表した。同社は

「1978年のデビュー以来多岐にわたって長年アーティスト活動を続けてきましたが、今後は業務提携により弊社ならびに関係各社様と連携して、杏里のアーティスト活動の更なる飛躍を共に目指す所存です。具体的には、音楽活動及び以外の活動をサポートして参ります」

と、業務提携について説明した。

杏里は、1978年(昭53)に「オリビアを聴きながら」でデビュー。83年の日本テレビ系アニメ「キャッツ■アイ」の主題歌「CAT'S EYE」で、自身初のオリコンランキング1位に輝くなどブレイクした。。21年には、竹内まりやとユニット「Peach&Apricot」を組み、相葉雅紀が主演したテレビ朝日系ドラマ「和田家の男たち」の主題歌「Watching Over You」を歌唱したことも話題となった。近年、欧米を中心に再評価が高まり、人気の日本の「シティーポップ」を代表する女性アーティストの1人として知られる

サンミュージックは、お笑いコンビ「ブッチャーブラザーズ」のリッキーこと岡博之副社長(63)が1日、都内で開催した「ブッチャーブラザーズ40周年+1記念単独ライブ 副社長とコミッショナー」開演前の囲み取材で、音楽ジャンルの再興を目標に掲げた。

「歌を売りたい。『平成という時代は、うちにない…紅白、出てないでしょう?』って。(会社名から)ミュージック、取ったらいい。良い歌い手、いるでしょうと? 会社で言ったんです」

「歌は、昭和から平成に変わる時、紅白に5人出したのが誇りだった」

「演歌は今、難しいと言う。でも、高年齢の人も、スマホをいじることが出来る。演歌とポップの両輪…BSで特に、昭和歌謡もある。うちは、たくさん持っている」

「人間が動いている。歌手は売らないといけない。何らかのスタッフ、プロデューサーが知恵絞って…」

などと強い意欲を示しており、杏里との業務提携も、その方向性の1つのあらわれとみられる。

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