歌手川嶋あい(36)が、8日、都内で映画「旅のはじまり」初日舞台あいさつに登壇した。

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同作の主題歌「旅立ちの日に…」を担当。主題歌について「この曲でいいんですか」という感想だったと話し「どこまで映画を支えられたのかは不安です」。映画を見て「困難な環境の中で、必死で生きている方たちの姿がそこにあって、長い旅路の中のわずかな、かけらの部分しか触れられなかったのかもしれないですけど、心に焼き付けられた作品でした」と話し「ありのままに感じたことや、思ったことを身近な人と話す時間をつくっていただきたいなと思う」と魅力を語った。

自身も施設で過ごした経験のある川嶋は「今の中高生たち、高校卒業して大人になっていく方たちの置かれている立場を、初めて知った事実もたくさんあって、私とは少し立場が違いますけど、つらい環境にある子が今もいることを日常の中考えていかないと」と振り返った。

音楽はアルパ奏者の小野華那子が担当。長崎原爆被爆者の証言ドキュメンタリー映画「a hope of NAGASAKI 優しい人たち」に続き、同作でも書き下ろした。 ほかに、出演者の岡田美幸、小杉沙織、隼汰、綾藤さくら、松本和巳監督(57)が登壇。出演者から「神髄をまとめてくださった」と絶賛された松本監督は「子どもたちに関わった以上、卒業式にも行きました」と会場を笑わせ、施設の子どもたちの変化を見られたことを感慨深く、振り返った。

同作は家庭環境に恵まれなかった子どもたちが自立に向けて歩んでいく様子、それを支える大人たちに密着取材。子どもたちに必要なサポートの形、1人1人にどれだけの大人が関わってきたのか。現代における家族の在り方、社会のあり方を見つめるドキュメンタリー映画。

8日から、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。