俳優玉山鉄二(42)が9日、都内で、主演映画「今はちょっと、ついてないだけ」(柴山健次監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

伊吹有喜氏の同名小説が原作。表舞台から去ったカメラマンの立花(玉山)を中心に、シェアハウス暮らしの仲間たちが自分を取り戻していく姿を描く。玉山は「閉塞(へいそく)感を感じる世の中で、吹っ切って頑張ろうということが難しい人もいる。ちょっぴり自分を甘やかしてスイッチを入れたり、自分のことを包み込んであげてもいいのかなと思った。がっつりじゃなくて、ちょっとだけ背中を押してもらえる映画です」と話した。

撮影中は、ロケ現場近くのサウナでリフレッシュしていたという玉山。「団長さんには感謝しているんです」と共演の安田大サーカス安田団長(47)を見ると、「疲れていて、整っている時に素っ裸で寝てしまった。起きたらタオルが掛かっていて、後で聞いたら団長さんが心配して掛けてくれたと。僕が風邪をひかなかったのは団長さんのおかげ」と語った。団長は「死んでいるのかと思った」とジョーク交じりに状況を説明しつつ、「タマテツのタマテツをそっと…」とタオルを掛けるしぐさで笑わせた。

メインキャストで紅一点の深川麻衣(31)は、撮影の合間も楽しそうな玉山、団長、音尾■(琢の旧字体)真(46)の様子について「見ていてうらやましかったです。皆さん先輩だけど気さくに話をしてくださったり、料理の作り方を教えてもらいました」と振り返った。玉山は深川を「現場で一輪の花」と表現すると、「かたや競艇と競輪の話ばかり。料理は全然やらないんですけど、すき焼きのおいしい作り方はハラスメントから一番遠い話だと思った。演じている中で、また演じてました」。料理については「全然好きじゃないです」と本音を打ち明け笑いを誘った。

イベントでは、7日に誕生日を迎えた玉山をフラワーケーキで祝福。玉山は照れながら「42歳になりました。健康に、炎上しないように、ほそぼそと頑張ります」と控えめに意気込んでいた。