ファッションの祭典「メットガラ」が2日、米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催され、歌手ビリー・アイリッシュやケイティ・ペリー、女優ブレイク・ライブリーと俳優ライアン・レイノルズ夫妻、女優サラ・ジェシカ・パーカーら豪華セレブがレッドカーペットに登場した。今年のテーマは「金色に飾られた魅力」で、出席したセレブたちはそれにふさわしいきらびやかで豪華なファッションを披露した。

中でもひときわ注目を集めたのは、永遠のセックスシンボル、マリリン・モンローが、生前最後に着用したと言われる光り輝くゴールドのドレスで登場したキム・カーダシアン。モンローが1962年にジョン・F・ケネディ元大統領の45歳の誕生日を祝うイベントで「ハッピーバースデー」を歌った際に着ていたドレスで、その後ほどなくしてモンローが亡くなったため、これが公の場で着た最後のドレスとされている。2500個のクリスタルが手縫いで装飾されたゴージャスなドレスは、2016年に競売にかけられ4800万ドル(約60億円)で奇妙で珍しいものを世界中から集めて展示する博物館リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノットが落札。この日のために展示されていたドレスを借用したカーダシアンは、試着時にドレスが入らなかったことから当日まで必死の思いでダイエットに励み、着用できたことを明かしており、金髪のヘアスタイルでモンローになりきって恋人のコメディアン、ピート・デイビッドソンと一緒にレッドカーペットを歩いた。

会場には他にも米SNS大手ツイッターを買収した大富豪のイーロン・マスク氏の姿も。2018年のメットガラには当時恋人だった歌手グライムスと一緒に出席したマスク氏は、今年は母親を伴っての参加となった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)