元乃木坂46の白石麻衣(29)が15日、横浜・日産スタジアムで行われたグループのデビュー10周年記念ライブ「乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE」にサプライズ出演し、約7万人のファンを熱狂させた。

ライブ中盤に迎えた18曲目の「しあわせの保護色」。間奏中に同期で1期生の秋元真夏、齋藤飛鳥、樋口日奈、和田まあやがステージ後方の扉を開け、ステージに登場した。同曲は白石が卒業前に最後にセンターを務めた楽曲。場内がどよめきに包まれる中、20年10月に配信で行った卒業ライブ以来、約1年半ぶりのステージに立った。

秋元は涙ぐみ、白石も目に涙を浮かべながらメンバーの中央に収まってパフォーマンス。続く同じくセンター曲の「シンクロニシティ」もメンバーと共に披露し、会場を沸かせた。

乃木坂46が日産スタジアムでライブを行うのは今回が初めて。白石はMCで「久しぶりだね。すっごく広くてびっくりしてる。今までにないくらいライブで緊張しました。ドキドキした~」と振り返った。

白石は20年5月に東京ドームで卒業ライブを行う予定だったがコロナ禍で延期の末に配信ライブへと踏み切った経緯がある。この日は約7万人の観客を前に「有観客ライブが本当に久しぶりなので。久しぶりにみなさんに会えた気がします。すごくうれしいです。(メンバーと)ハグして、あれだけで泣きそうになっちゃった。本当にうれしくて」と笑顔で語った。

メンバーも久しぶりの共演を喜んだ。樋口は「泣いちゃう~。やっぱり大好き。幸せだった」と話し、和田も「またこうやって来てほしい。楽しかった楽屋も」と今後のカムバック出演もおねだり。白石は「呼んでいただければ。みんなのこと応援しているので、このあともみなさん盛り上がって楽しんでください」と笑顔で応じていた。

この日は同じく卒業生の西野七瀬、生田絵梨花、松村沙友理、高山一実もサプライズ出演。ライブ途中には白石、西野、生田が卒業生からのプレゼントとして、10周年を示す10本の巨大ロウソクに灯をともした。最後は現在もグループに残る1期生の秋元、齋藤、樋口、和田の4人がステージ上のスイッチを押し、11年目突入を告げる11本目のロウソクに火をつけた。

白石ら卒業生はアンコールでも再び登場。齋藤が「みんな駆けつけてくれたので、最後出し切ってくださいね。久々にあれが聞きたいので、まいやんお願いします」と振ると、白石が「日産スタジアム~! 出し切れ~!」と絶叫。白石の初センター曲「ガールズルール」のイントロが流れ、会場のボルテージは最高潮に達した。

卒業生5人は続く「ロマンスのスタート」にも参加。白石は後輩らへ向け「10周年という本当に素晴らしいライブの日に私たち卒業生も出演することができて本当にうれしく思います。これからの乃木坂11年目もずっとずっと大事なファンとして応援し続けるので、これからもみんなで頑張ってほしいなという気持ちで、あらためてファンになりました」とエールを送り、「本当に10周年おめでとう。そしてこれからも頑張ってください」とあいさつ。長くグループ支えた功労者がデビュー10周年に花を添えた。