主人公を元乃木坂46若月佑美(27)と有馬爽人(21)がダブルキャストで演じる舞台「薔薇王の葬列」(東京・日本青年館ホール)が10日、幕を開けた。シェークスピア原案、菅野文氏原作の同名テレビアニメの舞台化。中世イングランドを舞台に、白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家による王座を巡る争いを描いた作品。主人公のヨーク家の三男、リチャードは男女2つの性を持つ。
開幕前に取材に応じた若月は「カンパニー一同、熱を込めて作り上げた作品が初日を迎えることができて、見ていただけるのはうれしい。千秋楽まで突っ走りたい」、有馬も「舞台に立つことができるのは、観客のみなさん、スタッフのおかげです。感謝したい分だけ、この作品を全力を込めてお届けした」と語った。
両性具有の役だが、男女のダブルキャストは珍しい。若月は「アクション指導を受けた時、男らしさや女らしいしぐさを意識して、芝居にも出るのかと思ったが、そんなことはなかった。キャストのみなさんが、男女の区別なく、リチャードとして見てもらえていることを知り、男女を考えず、ただリチャードを演じています」、有馬も「入る前は、男女の違いに悩んだり、不安要素はありましたが、演じているうちに自分を自由に演じることができました」。
ヨーク公爵リチャードを演じる谷口賢志(44)は「シェークスピアの戯曲には、その当時の男女の違いがあるが、現在演じるにあたり、男らしさ女らしさのアンチテーゼを出さないといけないと思う。2人の演技は、今日の男女という答えになっている」と解説した。
両性具有でそれぞれ別の性について聞かれた有馬は「女性ならいろんな服を着てみたい」、若月は「リチャードを演じていると、自然と足が開くようになりました。楽屋でも足が自然と開き、(男性は)楽でいいなーって思います」。



