漫画家で文筆家のヤマザキマリ氏(55)が19日、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜午前10時)にゲスト出演。安住紳一郎アナウンサー(48)と対談し、近日中にイタリアに戻る考えを語った。

2020年のコロナ禍以降、同番組に4回目の出演となったヤマザキ氏は「何度も何度もすみません。もうここ(スタジオ)に住んでいるみたいです」と「ニチテン・ファミリー」として定着している現状を語った。2年半前に新型コロナウイルスがまん延したため、一時帰国していた日本から活動拠点のイタリアに戻るタイミングを失った。

この間、イタリアに暮らす夫にも会えず「コロナ別居でした。義母から『あなたの夫がやさぐれているから早く帰ってきなさい』『あなたが帰ってこないと家族の調和が乱れる』と言われましたので帰ります。いよいよ明後日、このラジオでしゃべりきったら帰ります」と21日に出国する考えを示した。

安住アナは「コロナになって、大変なことがいろいろありましたが、あえて良かったことを挙げろと言われたら、ヤマザキマリさんがイタリアに戻らずに日本のテレビやラジオに頻繁にお声かけができたこと」と感謝。続けて「ヤマザキマリ・バブルが終わり、イタリアに戻るのはちょっと嫉妬に近い、もうちょっと日本にいてくださってほしい。これだけ日本で活動していたらオファーが途切れないでしょう」と指摘した。

ヤマザキ氏は「2週間後に(日本に)帰ってきます。年末まで予定が入っています。基軸は日本になったんです。これがコロナ禍で私の身の回りで起きた現象です」と、イタリアに生活の拠点を置きながらも、日本での仕事が増えてテレビ、ラジオ出演が定着したこの2年を振り返った。

古代ローマ帝国を研究してきたヤマザキ氏は漫画「テルマエ・ロマエ」を生み出し、2010年(平22)マンガ大賞を受賞した。ベストセラーとなった原作は12年に映画化され、阿部寛が主演した作品は興行収入59億8000万円を記録。14年には続編「テルマエ・ロマエ2」が公開された。