舞台「室温~夜の音楽~」(25日初日、東京・世田谷パブリックシアターほか)の取材会が24日、同所で行われ、主演の古川雄輝(34)平野綾(34)浜野謙太(40)が出席した。劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチが01年に手掛けた作品で、人間が潜在的に秘める善と悪、正気と狂気の相反する感情を、恐怖と笑いに織り込んだホラーコメディー。今回演出を手掛ける河原雅彦氏は「21年前の初演を見て、ずっと頭の片隅に残っていた作品」と評した。

3年ぶりの主演舞台となる古川は「その前の作品は、5~6年前になるんですが、この劇場で懐かしくて。わくわく感、緊張感はありますが、早く観客のみなさんに楽しんでいただきたい」。作品については「接触する人によってセリフも変わるし、テイストも性格も変わっていきます。周りのリアクションによって笑いが起きるシーンも多いので、リアクションを気にしながらやっていきたい」と話した。

ミュージカルの仕事が多い平野のストレートプレーは3年ぶり。ミュージカルとでは、のどのケアの仕方が違うといい「感情の振れ幅が大きい役なので、感情をあらわにしたり、マイクも一部入っているのですが、地声も含めてどんな声が効果的なのか、考えながらやっていきたい」。

今作は音楽と演奏を、浜野がボーカルを務める在日ファンクが手掛ける。河原氏も「在日ファンクが引き受けてくれなかったら成り立たなかった」と話す。映像シーンも含めて音楽がふんだん盛り込まれ、平野も「これだけ音楽が入る作品はなく、新しいジャンルの作品だとお客さまも感じると思う。そんな瞬間に立ち会えてうれしい」。

音楽と役者を両立する浜野は「やたら、いろんなシーンにでてくるので、うざくならないようにしたい」と笑わせた。

最後に古川は「ホラーコメディーです。怖さとクスッと笑える面白さを劇場で楽しんでください」とPRした。