タレント井手上漠(19)がフリーマガジン「BE」の表紙に起用されたことが27日、分かった。同マガジンは、LGBTQ+当事者の「声」をすべての働く人々に届ける「生きる、働くを知るライフマガジン」。

井手上はツイッターのプロフィルに「性別ないです」と記入している。「私は男性でもあるし、女性でもある。もしくは男性でもないし、女性でもない。今って、男性・女性という2つに分けること自体が古い気がしていて。私が『性別ないです』って言っているのも、性別の枠に縛られたくない、当てはめたくない、と思っているからです。(性別に悩んでいた)昔の私は、LGBTQのどれなんだろう?って考えたことはたくさんありました。でも性別は自分の中で決めればいいのであって、誰かに決められるものではないと思っています」。

性別に違和感を感じた時期について「小学5年生の頃です。それまで、髪が長くていつも女の子のグループで遊んでいた子供でした。小学高学年の時にプールの授業で初めて男の子のくくりに入れられて、初めて周りの男の子たちから否定的な言葉をかけられました。その時に『あ、自分って変わっているんだ。他の子とは違うんだ』という違和感を感じました」と明かした。

撮影では、19歳らしからぬ大人っぽい表情を次々と見せた。一方、メイキングカメラに向かって満面の笑みでダブルピースをするなど、おちゃめな一面も。カメラマンから「かわいい!」と絶賛されると、自身の写真を見て「ほんとだ、かわいい~」とおどけた様子で、周りを笑わせるなど、終始和やかな雰囲気だった。