デビュー40年を迎えた、伝説のロックバンドBOφWYのパチスロが、今秋から運用されることになった。ディ・ライト社製の新機種で数々のヒットナンバーはもちろん、東京ドームで開催された伝説のライブ「LAST GIGS」の映像も流れる。パチスロでの復活だが、長らく実現してこなかった“再結成GIGS”も期待されそうだ。

BOφWYは氷室京介、布袋寅奏、松井恒松(現在は松井常松)高橋まことの4人で活動してきた。82年3月21日にメジャー・デビューして以来「わがままジュリエット」(86年)「ONLY YOU」(87年)「Marionette -マリオネット-」(87年)などヒット曲を連発。その後のロックグループやアーティストの活動に大きな影響を与えてきた。

87年12月24日の東京・渋谷公会堂(当時)での解散宣言、翌88年4月には完成したばかりの東京ドームで「LAST GIGS」を行い、その盛り上がりは社会現象となった。

しかも、10年後の98年に発売された初のベストアルバム「THIS BOφWY」は、220万枚を売り上げるなど、バンド不在のまま驚異的な記録を残した。「日本のロックシーンに変革をもたらした伝説のロックバンドとして、今でも語り継がれている」と言い切るレコード関係者は多い。

そのBOφWYも結成から40周年を迎えた昨年、過去に発売された映像のボックス・セット「BOφWY Blu-ray COMPLETE」を単体で発売したのを皮切りに、「ホンキー・トンキー・クレイジー」(85年)から「季節が君だけを変える」(87年)までの全7枚シングルを、アナログ盤の「BOφWY Special 7inch Box」として復刻、また、写真集も発売した。

昨秋は、結成当時から氷室、布袋、松井のパフォーマンスを背後から見続けたドラマーの高橋が、新作映像を見ながら数々のエピソードを語る初のトーク・イベントも開催した。関係者は「BOφWYをリアルに見たことのない世代である20~30代のファンが増えていることを改めて実感した」と振り返る。

そんな中、決まったのが「パチスロBOφWY」の発売。同機種は「パチスロ市場を活性化させる起爆剤になるかもしれない」と言われる最新「6・5号機」で発売されるもので、ループ率とセットストックのアシストタイム(AT)「GIGS」と上位AT「LAST GIGS」を搭載している。

さらに、最大のポイントとなっているのが出玉トリガーでの粋な演出だとか。「BOφWY図柄揃い」で「複数のセットストック」と高ループに期待が持てると言う。また「AT終了後は必ず超天国へ移行する仕様も搭載している」(関係者)。

ちなみに、同機に採用される楽曲は「ホンキー・トンキー・クレイジー」(85年)「BAD FEELING」(同)「わがままジュリエット」(86年)「B・BLUE」(同)「ONLY YOU」(87年)「Marionette -マリオネット-」(同)など、BOφWYが生み出し、ファンから人気のあったヒット曲や名曲など全22作品にも及ぶ。また、東京ドームでのラストライブ「LAST GIGS」については、映像と共にセットリストも再現した演出が盛り込まれているそうで、パチスロの中でも幅広い年代から支持されそうだ。

ホールでの運用は9月中旬を予定しているが、今回の発売を記念して7月2日から「パチスロBOφWY」のテレビCMも全国で本格的にスタートする。

BOφWYの40周年イヤーの盛り上がりの一方で、ファンの間からは再結成も叫ばれており、「LAST GIGS」から35年目を迎える23年の“再結成GIGS”が期待されている。「コロナ禍で疲弊した中で、BOφWYの再結成が実現したら大きな起爆剤になるのではないか」と期待する音楽関係者は多い。

◆BOφWY(ボウイ) メンバーは氷室京介(Vo)布袋寅泰(G)松井恒松(現在は常松=B)高橋まこと(Ds)。81年から88年まで活動。新宿ロフト、渋谷公会堂、日本武道館、東京ドームまで、一気に駆け抜けた。唯一無二のカリスマ的人気を誇り、アーティストにも数多くのフォロワーを持つ。バンド名にある記号φ(空集合)は「何処にも属さない、誰にも似たくない」という意味。