27日に腹膜がんのため73歳で亡くなった歌手葛城ユキさんの代表曲「ボヘミアン」を作詞したASKA(64)が27日、ブログを更新し、感謝と追悼のコメントを寄せた。

ASKAは「葛城ユキさんもか・・・。」とのタイトルで投稿。「今、『葛城ユキ』さんが他界された事を知りました」と切り出すと、。「世間では、あまり知られていませんが、葛城さんは、実は『ポプコン』の先輩なんです。第7回ヤマハポピュラーソングコンテスト「優秀曲受賞」「木曽は山の中」と、いう曲でした。「CHAGE&ASKA」は、16回17回です。ポプコンは春、秋、年2回行われていました。なので5~6年先輩ということになります」と、葛城さんとのかかわりを振り返ると「『木曽は山の中です 誰も来やしません』すごく印象的なフレーズだった」と同曲の感想を記した。

葛城さんが歌った自身の作詞曲についても言及。「後に、『ボヘミアン』で、いわゆる『ブレイク』されましたね。自分で歌詞を担当していながら、全くノーマークだった。変な表現ですが、本当にそんな感じでした」と回想。「作曲の『井上大輔』さんから電話があったんですよね。『ボヘミアン』が有線で急上昇して来てるよ 有線って『有線音楽放送』ね。当時は、ヒットへの大切なツールでした。ツールという表現も何だかなですが、ラジオ、テレビ、有線の3つのうちどれかひとつでも火がつけばヒット曲になったんです」「ボヘミアンに関しては、気がついた時には、もうヒット寸前でした。息の長い曲になりました」とつづった

さらに、葛城さんの次の曲も「ボヘミアン」と同じく作詞作曲コンビになったと説明。「井上さんからの要望は、『ボヘミアンを引き継いだ世界観で』これだけでした。『みどりの薔薇』と、いう歌詞を書きました。『この世に存在しない花の色』でしたが、15年くらいして特殊配合での『緑の薔薇』が現れました。『みどりの薔薇』は、当時、六本木でストリート沿いにガラス張りのスタジオを作り、『公開レコーディング』とし、話題になりましたね」と経緯を記した。

ASKAは「その後、ツアー中、新幹線の中でご挨拶したのが最後だったかな。『腹膜がん』だったんだ・・・・」と無念の心境をつづると、「僕が、楽曲を依頼されるキッカケを作ってくださいました『葛城ユキ』さん。生涯現役ボーカリスト。そしてポプコンの先輩。ありがとうございました」と感謝した。