女優の島田陽子(しまだ・ようこ)さんが25日、都内の病院で死去した。関係者によると、死因は大腸がんによる、多臓器不全。同日、島田さんをよく知る関係者が、都内で取材に応じ、最期の様子を明かした。
島田さんは、3年ほど前から大腸がんを患い、入退院を繰り返していたという。入退院の間には、都内のラウンジに通い、大好きだった「ラムソーダ」をたしなんでいたという。直近では約1カ月前に入院したが、関係者によると、21日午後3時まで元気な様子だったという。「大好きなハンバーグが食べたい。黒ビールが飲みたい」など、陽気なトークもしていた。
しかし、21日夜に大量出血し、意識が混濁。23日午後には、呼吸や会話、自分で食事をとることが難しくなり、25日午前11時に危篤に。そして同日午後0時57分、都内の病院で、病院関係者にみとられながら息を引き取ったという。
その後、パジャマからブルーを基調としたドレス、ベージュのカーディガンを着て病院をあとにした。関係者は「顔がきれいで、凜(りん)としていました」と最後の様子を明かした。
チェ・ゲバラのドキュメンタリーなど、新たな作品の予定もあった。監督と6月に打ち合わせをし、亡くなった25日ごろにも、撮影に入る予定だったという。病院の関係者は「こんなに弱みを見せない人は見たことがない」と驚いていたという。島田さんも「役者として役に入れなくなるから」と、抗がん剤治療や手術を断っていたという。
葬儀は近日中に、近親者のみで執り行う。「しのぶ会」などは、後日開催する予定だという。
◆島田陽子(しまだ・ようこ) 1953年(昭28)5月17日、熊本市生まれ。駒沢学園女子高卒業。70年のテレビ東京系ドラマ「おさな妻」でデビュー。71年に特撮ドラマ「仮面ライダー」。NHK大河ドラマには78年「黄金の日日」84年「山河燃ゆ」に出演。74年の「砂の器」(野村芳太郎監督)76年「犬神家の一族」(市川崑監督)など、日本映画史に残る映画にも多数、出演。98年に「島田楊子」に改名も、元に戻した。プロ野球中日のファンとしても知られる。



