爆笑問題太田光(57)が14日、レギュラーを務めるTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を巡る過去の発言について説明した。

太田は8日放送の同番組で、安倍晋三元首相の銃撃事件を巡るマスコミの過熱報道について「テロが効果的だと、潜在的に社会に不満を持つ人はこの動きを見ていますよ」などとコメント。模倣犯の出現を懸念したものだが、この発言が「ニュースによって第2、第3の山上容疑者が現れるという発言は論点のすり替え」などとネット上で物議を醸していた。

太田は発言の意図について、まず「これで議論をやめるべきだと言ったわけではなくて」と説明。旧統一教会の問題に長く向き合ってきたジャーナリストや弁護士会の人たちの存在に触れ、「山上容疑者がやったことによって(問題が)明るみに出たことにはじくじたる思いがあると思うし、特に法律の専門家である弁護士は暴力は絶対否定しないとならない。その葛藤の中で、それでも今のタイミングでやるべきなんだと、毒を飲み込むような」と、報道に向き合う心境を推測した。

一方で「ただ、マスコミやテレビはその迷いをしないでやっている気がする」とし、「追及と同時に、山上容疑者がやったことは決して効果的なことじゃないと、同時に同じ熱量で伝えないと。見ている側の中には、こうすれば世間が取り上げてくれると勘違いする人間がいることを、少なくともマスコミは意識しないと、という気持ちだった」と改めて話した。

山上容疑者が実力行使を選んだことについては「彼は言葉をあきらめたんだと思っている」。宗教の問題にも法律で立ち向かうべきとし「人間は間違えることがあるけれど、間違ったら法律は改正する。試行錯誤はするけれど、人間が作った法の中で解決しないと、結局同じことになっちゃうという思いがある」と語った。