お笑いタレント山田邦子(62)がミニアルバム「ザ・山田邦子カーニバル!」を10月12日に発売する。

20年ぶりにリリースするCDで、かつて4オクターブを誇った自慢のノドを披露する。物まねでブレークし、88年から8年連続で好きな女性タレント1位に輝いた“元祖女ピン芸人”が、今回は得意の物まねを封印。真面目に歌謡曲と向き合った邦ちゃんに話を聞いた。【取材・構成=松本久】

山田自身が作詞し、インディーズで発売したシングル「しあわせの青い鳥」以来、20年ぶりのCD発売。同曲など4作を収録する。「『しあわせ-』は劇場だけで販売していて、今回は新しく歌詞を付け加えました。私たちの商売は1人ではやっていけない。『幸せの青い鳥はお客さまです』という内容の歌です」。ファンへの感謝をつづった曲をぜひ入れたかった。

アイドル並みのルックスで人気の演歌歌手青山新(22)とのデュエット曲「あの日の恋物語」もある。40歳差の“親子共演”について「ずっと前からイケメン演歌歌手の子たちをかわいがっているんです。山内恵介君はググッと売れたし、純烈も『大きいばかりで邪魔だな、お前たち』な~んて冗談で言っていたのが、今では忙しくてスケジュールも取れないくらい。青山君もそうなったらうれしい」。そして付け加えた。「でも、一部では青山君を『いけにえ』なんて言っているんですよ(笑い)」。

川中美幸(66)との女性同士のデュエット曲「明日は今日より」は底抜けに明るい人生応援歌だ。「80年に芸能界デビューをした後、親戚が美幸さんと私を間違えて『最近、演歌がうまくなったね』って言ったんです。それを伝えると『私たち、ちょっと似てるわね』とおっしゃってくださった。それ以来、何か一緒にしたいと思っていたので夢がかないました」。そして付け加えた。「本当は2人で漫才がやりたいけど失礼でしょ。そうしたら、漫才よりもっと失礼なデュエットになっちゃった(笑い)」。

美空ひばりさんの「さくらの唄」は隠れた名曲といわれている。「ひばりさんが大好きで、物まねは40年くらいやっているんです。でも、今回は自分の声でしっかりと歌いますよ」。

かつては4オクターブの美声を誇ったが「酒焼けでノドがかれちゃった」。そう言いながらも「まだ3オクターブは出る」と自信をみせる。多彩な4曲を収録した“やまだかつてない”聞きどころ満載のアルバムになりそうだ。

◆山田邦子(やまだ・くにこ)本名後藤邦子。1960年(昭35)6月13日、東京都生まれ。短大時代に早大の寄席研究会に入り「可愛家マッハ」の芸名で活躍。80年に芸能界デビュー。フジテレビ系「オレたちひょうきん族」などでブレークし、多くの冠番組を持つ。NHKの好きなタレント調査で88年から8年連続1位(女性)。07年に乳がんを患い、その体験からがん啓発チャリティー団体「スター混声合唱団」を設立。20年5月からYouTube「山田邦子クニチャンネル」を配信。著書に「生き抜く力」など。

○…“本業”のモノマネ公演「ザ・山田邦子カーニバル!!!」を10月14日に東京・浅草公会堂で開催する。山田のほか、瀬川瑛子、堺すすむ、角川博、松阪ゆうきらが出演。山田の全面プロデュースで「私の好きな人しか出ない。そして公演が終わる時間は決まっていないんです。飽きたらいつでも会場から出て行って大丈夫。楽しいからぜひ来てください」。