フィギュアスケート世界選手権を07年、11年に制した、元世界女王の安藤美姫さん(34)が映画デビューすることが16日、分かった。俳優の寺西優真(28)と大村崑(90)のダブル主演映画「SPELL~~呪われたら、終わり~霊能者・馬飼野俊平の事件簿シリーズ」(寺西一浩監督、23年公開予定)第2章の製作と、同作への安藤さんの出演が同日、決定したと発表された。

安藤さんは、寺西優演じる霊能者一家・馬飼野家の馬飼野俊平の友人で、政治家に立候補する人物の秘書・伊集院瑠璃を演じる。物語は、数々の不思議な現象が起こる度に瑠璃が巻き込まれていき、ある秘密が明らかになる。呪われた館に潜む悪霊を俊平たちは退治し、謎を解決することが出来るかを描く、ホラーサスペンス映画だ。

安藤さんは「今回、劇場版『SPELL』第2章に、寺西監督や主演の寺西優真さんからお誘いいただき出演することになりました。プロスケーターとして、今はさまざまなジャンルのお仕事にチャレンジさせていただいており、今回は、銀幕の世界に、しかもサスペンスシーンで登場させていただきます」と意気込んだ。その上で「大村崑さんはじめ出演者の皆さんと、1つの作品を作り上げていく過程も楽しめたらと思います」と、俊平の祖父霊山を演じる大村との共演に期待した。さらに「海外の国際映画祭にも出品されると聞き、フィギュアスケート以外で作品を海外にお届けしたことがなく、ワクワクしています。ひとりでも多くの方にこの映画を見ていただけたら嬉しいです」と、海外の映画祭にも強い意欲を見せた。

寺西優は「第2章の制作が決定したこと、とてもうれしいです。第1章の撮影で僕のおじいちゃんを演じる国民的俳優の大村崑さんとご一緒させていただき、すごく勉強になりました。そして、第2章でも一緒に『悪霊』に立ち向かいます!」と第2章決定を喜んだ。母親役の北條透子の続投も決まり「北條さんの温かい演技にも接したことも非常に良い経験になりました。今度はどんな展開が待ち受けているのか、寺西監督の壮大な世界観を演じられることを、今からドキドキしながら楽しみにしています」と期待した。安藤さんとの共演に向け「本作で銀幕デビューされる安藤美姫さんとも共演できてうれしいです。この作品も国内外のたくさんの方に見てもらえるように頑張ります」と抱負を語った。

大村も「SPELLで初めて霊能者の役を演じてとても楽しかったので、また続きを演じたいと思っていたら、すぐに第2章のお話を伺いうれしい気持ちです。孫役の寺西優真君とは名コンビで悪霊を退治していきますよ。私が演じる馬飼野霊山の活躍をぜひ見て下さいね」と第2章に期待した。その上で「安藤美姫さんとの共演も楽しみです。おおきに。。。」と安藤さんとの共演に期待を寄せた。

また5月に、小林麻耶改め國光真耶(くにみつ・まや=43)が女優活動を本格的にスタートすると発表されていた「SPELL」第1章が、クランクアップしたことも併せて発表された。國光は劇中で、馬飼野家に悪霊を退治して欲しいと相談を持ち掛ける水谷良美役で出演している。