サザンオールスターズのベースで、自らを”ウクレリアン”と称する関口和之(66)が16日、横浜・新都市ホールで、関口が中心となり、ザ・ドリフターズの高木ブー(89)、荻野目洋子(53)らと結成したユニット「1933ウクレレオールスターズ」のスペシャルライブ「盆ボヤージュ!YOKOHAMA」を開催した。

アロハスタイルの関口らが登場し、心地よいウクレレの音が鳴り響く-。まるでハワイにいるかのような感覚だ。3曲目には新曲「恋する第三京浜」を披露し、関口は「今日も都内から車で第3京浜を通ってここまでやってきました。都内から海の方に行くからワクワクするんですよね。第3京浜、大好きです僕」。だが、「僕の車、CDが壊れていて聞けないんですけど、今日はずっと頭の中でこの曲がなっていました」と話し、笑いを誘った。

ライブは関口が10日に発売した、約10年ぶりのアルバム「FREE-UKES」(フリーユークス)を引っ提げたもの。アルバムには、ユニットの新曲も5曲収録された。同ユニットの”歌姫”で、昨年加入した荻野目は「加入して1年たちますけど、まだ信じられないです」と恐縮した様子。大の虫好きとして知られていて、関口が「今日の衣装も虫っぽいですね」といじると、「確かにバッタみたいですね」と笑い、チームワークの良さを見せた。

ウクレレ歴74年で、ユニットの”象徴”である高木は、関口に好きなハワイアンを問われ「最近は日本のハワイアンを探しています」などと次々に答え、話しが止まらない。これに関口は「また別の機会で聞いてみたいですね。話しがそっちの方に行きそうなので」と”軌道修正”し、会場の笑いを誘った。

ライブは約2時間で、アルバムから「空の下、星の上」「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」「パパの手」などを披露。さらに「カントリー・ロード」や「いい湯だな」「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」などもウクレレでカバーし、全15曲を披露した。

関口は、86年公開の映画「カイロの紫のバラ」でウクレレにはまり、それ以降「ウクレレと奏でる音楽で、少しでも人々の心を軽くしたい!」という趣旨の「日本ハワイ化(ウクレレ化)計画」を一貫して掲げてきた。コロナ禍でなかなかハワイに行けない中、約1000人がつかの間の”ハワイ旅行”を体験した。