EXILE HIRO(53)が26日、兵庫・宝塚大劇場でLDH JAPAN×宝塚歌劇団の宙組公演「HiGH&LOW-THE PREQUEL-」「Capricciosa !!」通し舞台稽古に出席した。「HiGH-」を0から企画・プロデュースしてきたプロジェクトの“宝塚版”。その実現に「まさか宝塚さんとコラボできるとは思っていなかったので光栄です」と感慨深げに話した。

「HiGH&LOW」は、15年に連ドラとして日本テレビ系で初放送されて開始した総合エンターテインメントプロジェクト。映画、ライブ、ゲームなどあらゆる展開が行われてきたが、今回は作品群の前日譚(たん)が宝塚で舞台化されることになった。

これまで原作・脚本を担当してきた平沼紀久(45)と宝塚の衣装デザイナーが友人であったことから構想が生まれ、約1年で舞台化。宝塚とのコラボは、今回主演の宙組トップ真風涼帆が6月に行ったリサイタルに続いて2度目となったが、HIROは「最初に聞いた時は、良い意味でビックリしました」。この日、通し舞台稽古を鑑賞。作品の世界観や音楽が、宝塚ならではの演出で表現され「お互いの世界観がしっかりとミックスされていました。刺激をたくさんいただきました」と感激した。

さらに、ドラマなどでは岩田剛典(33)が演じたコブラを演じる真風にも「真風さんのコブラに吸い込まれました。存在感がすごかったです」。また全体的にも「皆さん体力がすごい! うちの若いメンバーにも見せて『もっといけるよね!』って言いたいくらい。それくらいパワーや気力、精神力が必要なんだと感じました」。

芝居演出の野口幸作氏は、以前からGENERATIONSの楽曲をワークショップなどで使用するなど「LDHさんの楽曲を宝塚でも生かせないかと考えていた」という。アクションシーンも、宝塚では武器を使用することが多いというが「素手で戦うので、女性らしさが出ないように、セットの使い方や、歌舞伎のように名ぜりふを言いながらにしたり工夫しました」と明かしつつ「LDHさんの『Love,Dream』に、宝塚の『Romance』も加えて『Happiness』を届ける。『LDRH』でいきたいと思います」と話した。

さらに主演の真風も「6月のコラボもとてもうれしくて、HIROさんからもありがたいお言葉をいただきました。作品のキャラクターも1人1人丁寧に描かれております。宙組生一丸となってつとめてまいりたい」と意気込んだ。【大友陽平】

◆「HiGH&LOW」 14年10月に始動したLDH総出演の総合エンターテインメントプロジェクトで、数々のチームが架空の地区を舞台に男の友情と熱き戦いを描く。通称「ハイロー」。15年に放送開始のドラマは20年までにシリーズ5作放送、16年から公開の映画はシリーズ7作で累計興収78億円、556万人動員。各チームのテーマ曲などがCD化され、16年には全国ドームツアー開催。コミック、ゲームなどのほか、17年にはよみうりランドでテーマパークも。来月9日に「クローズ」「WORST」とクロスオーバーした2作目の映画「HiGH&LOW THE WORST X」が公開。