日本を代表するジャズサックス奏者MALTA(72)が今月19日、デビュー40周年記念コンサートを出身地の鳥取・米子市公会堂大ホールで開催する。「ここまで活動が出来たのはファンのおかげ」とし「40周年は出身地で感謝の気持ちを込めてコンサートをしたい」と意気込んでいる。
MALTAは、東京芸大から米バークリー音大に進み、同校では教壇にも立った。その後、ライオネル・ハンプトン楽団に迎え入れられ、同バンドのリードアルト兼コンサートマスターも務めた。83年、ビクターの世界レーベルJVCからデビューした。
「SWEET MAGIC」「SUMMER DREAMIN'」「SPARKLING」をはじめ「HIGH PRESSURE」など数多くの作品を生み出した。その多くが今でもCMやテレビ番組のオープニング、挿入曲として使われている。第1回日本ゴールドディスク大賞では「最優秀ジャズ・フュージョン部門賞」も受賞した。 NHK総合「ヤングスタジオ101」でMCを務めたほか、フジテレビ「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」では、山田邦子率いる「やまだかつてないバンド」のメンバーとしてレギュラー出演。番組内で結成したユニット、やまだかつてないWinkの楽曲も書き下ろした。音楽関係者は「とかく専門的になりやすいジャズを、わかりやすいメロディーでポピュラーな音楽にした功績は大きい」と評価する。
MALTAの持論は「ジャズは社会から生まれ、社会を作った」。自らの「心に残る1曲」には、グレン・ミラーが作曲し、グレン・ミラー楽団のバンドテーマにもなっていた「ムーンライト・セレナード」だと言う。同曲は上野樹里の主演映画「スウィングガールズ」(04年)の演奏シーンでも使われている。
MALTAは19日に73歳の誕生日を迎えるが、現在も精力的にライブ活動を続ける。40周年を迎えたが「原点に戻って、心機一転の気持ちで50周年を目指したい」と、今回は、出身地からスタートすることになった。
米子市公会堂大ホールは、日本を代表する建築家の村田藤吾氏が文化の殿堂として建設。グランドピアノをモチーフにデザインしたと建物は、日本の公共建築百選にも選定されている。 MALTAは「新たなスタートを切る場所としても最もふさわしい会場だと思った。スペシャルな40周年のステージにしたい」と話している。
しかも今公演は、ジャズばかりかR&B、ソウル、AOR、ポップスまで圧倒的な歌唱力で知られる、ジャズ・ボーカルのギラ・ジルカを招き「MALTA Hit&Run with ギラ・ジルカ スペシャルコンサート」として行う。
MALTAは「偶然に敬老の日の開催になってしまったけど、子供から年寄りまで楽しめるエキサイティングなステージになるはず。特に、演奏では高校生ドラマーの松本つばさも参加することになっています」と語った。



