昨年9月に84歳で亡くなった劇画家さいとう・たかをさんの「お別れの会」が29日、東京・帝国ホテルで行われた。

祭壇はさいとうさんが好きだった野の花で飾られ、約600冊のコミックと約150冊の雑誌などが展示された。

「釣りバカ日誌」で知られる北見けんいちさん(81)は「さいとう先生とはよくゴルフをやった。顔に似合わずすごく優しい人。劇画の頂点がいなくなった」と悼んだ。

さいとうさんが関西から東京に進出した当時を振り返り「関西から来た『さいとう・たかを』というすごいやつがいると言っていた。そのころから意識していた。『さいとうさん』とは今でも言えない。『さいとう先生』です」。