作家井上荒野氏の同名小説が原作の映画「あちらにいる鬼」(廣木隆一監督、11月11日公開)の完成披露試写会が29日、都内で行われ、主演の寺島しのぶ(49)と広末涼子(42)が登壇した。豊川悦司(60)は体調不良のため欠席した。

荒野氏の父である作家井上光晴氏と母と瀬戸内寂聴氏をモデルに、男女3人の“特別な関係”を描いた小説。寺島が寂聴氏をモデルにした人気作家長内みはる、豊川は光晴氏をモデルとした作家白木篤郎、広末は篤郎の妻笙子を演じた。

寺島は「撮影が始まったのが5月で、髪を剃ったのも同じく5月。もうこんなに髪が伸びました。生きているんだなと実感してます」と笑わせた。コロナ禍で撮影が3度も延期されたことには「体をさらす役なので、その都度、ピークをもっていくのですが、もう諦めたこともありました」。

髪をそるシーンについては「一発勝負なので、周りがピリッとしていました。この仕事を皆さんと一緒にできることがうれしいとあいさつしたら、メークさんとかが泣いてしまって。試合前に国歌に感動している選手みたいでした」。

夫に浮気される妻を演じた広末は「豊川さんにゴメンネって言われました。豊川さんは何も悪くないのですが」。撮影の時に広末が体調を崩し、ヘルプに来てくれた実の母が、たまたま台本を読み「こんな役をやっているから、具合が悪くなるのよ」と言ったという。広末は「男性からみると、怖い妻に見えるみたいです。実在する3人ですが、作品はフィクション。しっかりとしたメッセージを伝えてくれる作品です」と話した。

欠席した豊川はメッセージ寄せた。来られないことをわびた上で「恋に落ちるのは、雷にうたれるもの。1人の男と2人の女の恋愛映画です。心地よい、雷にふれてください」などとコメントした。