Snow Manが5日、横浜アリーナで、全国アリーナツアーの神奈川初日公演を開催した。デビュー以来記録的なCD売り上げを続け勢いに乗る9人組の原動力の1つは、ファンへの恩返しだ。ひたむきに活動に向き合い続ける熱量の中心には、「愛」がある。

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渡辺翔太（29）が「横浜、最後まで盛り上がって行こうぜ！」と叫びメンバー9人がステージ上の滑り台を勢いよく下りると、大きな拍手を浴びた。リーダー岩本照（29）は「楽しむ準備はできてるか？　最後までブチ上げていこうぜ！」と呼び掛けた。宮舘涼太（29）は「レッツ、パーティーだ！！」とアピール。ラウール（19）は「皆さん、Snow Manに会いたかったですか？　僕たちもめっちゃ会いたかった。ってことで、いい日にしようね！」と笑顔。会場を沸かせた。

20年のデビュー後2度目の全国ツアー。今回から深澤辰哉（30）阿部亮平（28）が演出を担当。「じかに時間を共有できるのはうれしい。ファンの人とのコミュニケーションを大事にしたいと思いました」という深澤のアイデアもあり、中盤にはトロッコに乗ってスタンド2階席を4曲かけてじっくり1周した。佐久間大介（30）は「マスクしていても目で皆さんの笑顔が分かるんです」と笑った。

デビューから3作連続シングルミリオンセールスをはじめ、CDなどの売り上げは国内アーティスト屈指だ。9月発売のセカンドアルバム「Snow Labo．　S2」は累計92・7万枚に達し、アルバム2作連続ミリオンも迫る。深澤は「ファンの皆さんの愛をまたさらに感じました。僕たちが発信している以上に、支えてくださっている。これからも恩返しし続けたい」と力を込めた。

今日6日スタートのフジテレビ系「silent」など複数のドラマや映画の出演が決まっている目黒蓮（25）はじめ、個人のソロ仕事も増えている。岩本は「人の出会いや作品にもすごく恵まれています。それぞれが個人を磨いて、Snow Manとして集結した時、愛が中心にある」と説明。深澤は「デビューした時から熱量は変えずに。これから先もまだまだ進化していきたい」と誓った。【横山慧】

○…公式インスタグラムアカウントの開設をサプライズ発表した。向井康二（28）は「うれしいね、やっと」と喜び、「今までと違う一面も出せるかもしれないですし、インスタライブとかでも楽しい時間を共有したい。初めてなのでドタバタするかもしれないですけど、そこも楽しんでもらえれば」と話した。ラウールは「後で（この日のライブを見に来た）なにわ男子の皆さんにインスタライブのコツを聞きたい」と言って、笑いを誘っていた。

○…ともにジャニーズJr．として活動した後輩グループ、Travis Japanの全世界デビュー発表を受けて深澤は「報告を受けた時は、やっぱりうれしかったです」と笑った。「一緒にやってきた仲間なので。応援ももちろんしたいですし、頑張ってほしいし。でも負けないように僕たちも精いっぱい頑張っていきたい。切磋琢磨（せっさたくま）してどっちも上に行きたいです」と明かした。

＜Snow Manのあゆみ＞

▼20年2月　シングル「D．D．」でSixTONESと同時デビュー。ミリオンヒットを達成

▼同3月　アジアツアーがコロナ禍で中止に。振替もかなわず、最終的には無観客配信公演に

▼同10月　セカンドシングル「KISSIN’MY LIPS／Stories」リリース。12月に2作連続となるミリオンを達成

▼21年1月　サードシングル「Grandeur」発売。同12月に11月にミリオン達成。男性アーティストの2年連続のミリオンセールスは令和初

▼同9月　初のアルバム「Snow Mania S1」リリース。22年9月にミリオン達成

▼同12月　メンバーのコロナ感染で辞退した前年から1年越しに、「NHK紅白歌合戦」に初出場