冨永愛(40)が12日、オンラインで行われた「Amazon ECサミット2022」に参加。コロナ禍の中、ファッション業界も急速に転換したECサイトについて、13年務めた元VOGUE JAPAN編集長を退任したファッションジャーナリスト渡辺三津子氏と、世界的なスタイリストとして知られる仙波レナ氏と対談を行った。

冨永は、2020年(平32)初頭から新型コロナウイルスの感染が拡大し、服の買い方が変わったか? と聞かれ「コロナ禍の前と後というのは、変わったと思います。まず、洋服を以前よりは買わなくなりましたね」と語った。その上で「やっぱり、家にいるので、服を着る必要がない。言ってしまえば毎日、パジャマで良いじゃないですか」と言い、笑った。

一方で「やっぱり、洋服のマジックというか…私たちは、この業界で魔法のような、気分も上げてくれるし自分の人生も変えてくれるような世界にいるので、そこの力をもう1回、感じたいな…枯渇してくるんですよね」と、閉塞(へいそく)感に満ちたコロナ禍の中だったからこそ、逆に服への欲求は高まったと語った。そして「ECは、そのあたりから伸びてきたなと感じていて。ECサイトは、コロナの時に合わせて変えていこうみたいな意欲が見えて。私自身も、もちろん買いましたし、すごい変革の時代だったんじゃないかなと思います」と、ECサイトで服を購入するようになったと振り返った。

渡辺氏は「私自身、コロナ前に世界中のどのECからも買ったことがない。画面だけでは納得できないタイプだった」と、コロナ禍以前はECサイトで服を購入しなかったと説明。その上で「家にいなくてはならない状況になったわけで、行動が制限され、外に自由に行けない状況の中で、ファッションに対する欲望はある。(ECサイトを)見ていると欲しくなっちゃう。ウインドーショッピングのように、デジタルデバイスの画面を見ることが楽しくなった。初体験して変わった」とコロナ禍以降、ECサイトで服を購入するようになった経緯を語った。

仙波氏は、冨永から「日本でも世界でも第一線を走っている。彼女が、これと言えば、世界中から服が集まってくる」と評され、笑みを浮かべた。その上で「海外に行ってブランドを見ると、日本に入っていないブランドがあり、手に入れるのもECサイトを利用していた」と、以前からECサイトは利用していたと語った。一方で「どうしても見て、触って、試着して買いたい気持ちが強かったので、よほど手に入らないものしか利用してなかった」と渡辺氏同様、コロナ禍前はECサイトでの服の購入に、積極的ではなかったと語った。

コロナ禍後は「やはり、変わったと思いました。コロナでお店が閉まっていた時は(ECサイトを)見て、そこから買い物は実際するようになりました」とECサイトで服を購入するようになったという。さらに「撮影が出来るようになったら、しますよと先延ばしになりながらやっていた仕事は、ECサイトで購入すれば仕事は出来るから、と相談し、実際に仕事で購入した経緯があった。仕事的にも、今まではそんなに利用することはなかったんですけど、そこも1つ、選択肢としてあるんだというのは自分としても大きく変わった」とスタイリストとして、仕事でもECサイトで服を購入するようになったと語った。

ECサイトの購入で困ったことは? との質問に、渡辺氏は「やっぱりサイズ感。見た目だけだと、デザインがすてきでも自分が着た時のサイズ感が分からないのが最大の悩み」と語った。加えて「素材感。服はものなので、素材のすてきさが、どこまで自分で納得できるかな、というのが大きなハードル」とも語った。

冨永も「サイズが私、見て分かる通り、すごい特殊なので大体、合わないんですよ。MなのかLなのかというのも、丈が長いLなのか、幅が大きいLなのかで結構、違うので。私はECで買うと、かなり返品する率が高い。返品できないと、ただの無駄になってしまうので返品は、かなり重要」と渡辺氏同様、サイズ感の把握がネックだと指摘。一方で、ECサイトで購入し、良かったことについて「日本にないものが手に入るのがありがたい。(海外での)仕事で見て、分かって、欲しいとなった時に日本にないと、ECサイトにあるから買う。それが、すごくありがたい」と語った。

女性として長く活躍していることに話が及ぶと、冨永は「私、今年25周年なんですよ。第一線、というよりも続けることが大変」と、かみしめるように語った。その上で「女性に限らず、年齢によって体調、体力の変化も、もちろんあるので、それを認識しながら、どういうふうに健康管理をして、どういうトレーニング、食事をしていったらいいのか、常に試行錯誤しながら考えて体作りをしていかなきゃいけない。ですので諦めず、継続していくのが一番、大変かなと」と熱っぽく語った。