グラビアアイドルの春名美波(26)が、初写真集「ハレンチな私」を29日に発売する。出版元の光文社のニュースサイト「smart FLASH」のグラビア部門で、月間PV数1位を獲得した春名にとって、今回の写真集は約1年かけて作り上げた意欲作。バストトップをかいま見せつつも、ヌード写真集とは違う、あくまでグラビアだというこだわり…その真意を、日刊スポーツの取材に明かした。

真っ白なシャツでバスタブに漬かり、黒のシースルーの衣装を身にまとい、透け感のある下着姿でカメラの前に立つ…。どのカットも、うっすらとバストトップが見えるが、完全に露出しているわけではない。エロと言うより、美しいカットが128ページの全編に収められている。

春名は、バストトップにベールをかけたようなカットに、こだわった狙いを聞かれ「全部、見えているの(ヌード写真集)は、あったりするけれど、見えそうで見えないラインをやりたい。グラビアで、ここまでやった人はいないと思う」と力を込めた。ヌード写真集ではなく「自分の中で一線を越えた」あくまでグラビアの限界に挑んだ、という考え方だ。

鎖を巻かれた一連のカットはパパ活、清楚(せいそ)な衣装を着てホテルに入り、ベッドの上で肌をさらしたカットは不倫旅行と、それぞれに際どい設定がある。ただ、西洋人形のようにパッチリとした美しい瞳が、そうした設定を感じさせない。「エロと下品は違う。(バストトップなど、やや)見えている部分はエロであっても、見えそうで見えないもどかしさが、私はいいと思った。最も喜んで頂けるのは男性だと思いますけど、女性に顔が好きだと言われることが多いので、女性に見て欲しい」と期待した。

「2022年もっともハレンチな写真集」をテーマ、目標に据えて21年11月に開始した撮影は、今夏まで続いた。完全なる露出ではないとはいえ、バストトップをかいま見せることに、勇気は必要だった。それでも「後悔したくなかった。やらないで後悔するより、興味があることをやってみて、ダメだったことで後悔した方がいい」と思い、挑んだ。「ミスヤングチャンピオン2020」ファイナリストで、レースクイーンとしても活動してきたが「普通のことをやっていたら終わっちゃう。誰の目にも留まらない。だから、自分しか出来ないことを、やりたくて」たどりついたのが、今回の写真集だった。

肌を解放した裏には、真面目な両親の下、20歳まで育ったことへの反発もあったのでは? と自らを分析する。「お父さんは、堅い仕事をしている本当に真面目な人で、お母さんはお嬢さま育ち…しつけは厳しかった。20歳になっても門限は9時で、スマートフォンもアクセス制限がかけられて、ほとんどのサイトが見られなかった。全部、ダメと言われた反動で、バーンと暴発してしまった」と笑いながら振り返った。その上で「お父さんはインターネットをしないので、写真集のことも知らない。見たら倒れちゃうと思う…お母さんも」と笑った。

写真集の発売が、4日後に迫った。春名は「見えそうで見えない…いや、見えている、その中間のところをやった。みんながやっていることとは違う、やったことがないことをやる…それが私の挑戦」と言い、真っすぐに前を向いた。【村上幸将】