明石家さんま(67)が、26日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の初戦で、ドイツを破った日本代表への驚き、ドイツから勝利した複雑な思いを語った。

さんまは、ドイツ戦で途中出場し、同点弾を決めたMF堂安律(24=フライブルク)と、プライベートでも親交があり「久保がどうしたんだと思うくらい調子悪かったからね、俺は堂安(の出場が)あるなとわかった」と振り返った。

「でも、先に南野使うかな? 思ってたけど、堂安で。でも、堂安があっても(出ても)あかんやろ。ドイツには勝てないと思ってたからね」と続けた。

ところが、堂安の同点弾を機に日本代表は逆転勝ち。「その堂安が決めよったからね。そのゴールが、ミュラーがよく決めていたふうな、こぼれ球をひろう(形)のを。こぼれるところにミュラーっていうのがいるんですよ」と喜びを語った。試合後には、堂安に「即ラインを送ったんですよ『やってくれたな』って」とも明かした。

そのミュラーとは、西ドイツを代表するストライカー、ゲルト・ミュラー氏のこと。サッカー好きとして知られるさんまの、その愛の原点こそが「ドイツ」だった。かつては愛車もドイツ車(ベンツ)だったとも明らかにし、ドイツへのリスペクトを続けていった。

「日本サッカーの父」と称されたドイツ人のデットマール・クラマー氏もあげ、さんまは「我々世代って、ドイツに勝てるなんて夢にも思わなかった。どこか勝っちゃいけないっていう感じもね」と複雑な思いも吐露していた。