静岡県西部地区を拠点に活動するアマチュア芸人9組がこのほど、浜松市中区の「ライブハウス浜松窓枠」で、お笑いステージを披露した。芸歴16年のベテランから1年未満の学生、社会人が、漫才やコントで観客を喜ばせた。

今年のM-1グランプリで準々決勝まで進出した兄妹コンビ「深海魚」も参加。同市出身の竹座(22)は「コンビを結成して半年。3回の予選突破は自信になった」。妹ネネ(19)は「来年は決勝に行きたい。お笑いで食べていけるよう頑張ります」と意気込んだ。複数の芸人による大喜利や、即興リアクションゲームなどの企画も行われ、会場に笑いを届けた。来年4月から吉本興業NSC大阪校に入所する「ウイングスパン」の東條とよしだ(ともに22=浜松市出身、浜松北高出)は「プロを目指して頑張るだけ」と声をそろえた。

毎月第4金曜日に開催される同ライブの始まりは2005年。当時は100人を超える集客を誇ったが、近年はコロナ禍の影響で客足が10~20人程度。1年前には無観客ライブも実施するなど、厳しい環境の中でも、笑いの灯を消すことなく今年で18年目を迎えた。代表を務める「串とけん玉」のケーティ(30)は「お笑いを通して静岡を盛り上げたい。地元のアマチュア芸人を、気軽に見に来て欲しい」と望んだ。【山口昌久】