俳優小野健斗(33)が、23日公開の映画「真・事故物件パート2/全滅」(佐々木勝己監督)に出演する。

今年2月公開のシリーズ前作に次ぐ出演。血しぶきが飛ぶスプラッター・ホラー作品で、失踪殺りく事件のキーパーソンの安藤を演じる。「2作目っていうこともあって、スタッフさんとのチームワークも良くて、すごくスムーズに進みました。みんなと仲良く和気あいあい、グロい映像とは裏腹ですね」と笑う。自身の役については「悪い人間ではあるんです。他人を傷つけたり、殺そうともする策士。でも、弱いところも見せている」と話している。

佐々木勝己監督については「変態、とても変わってるなとは思います(笑い)。なんて言うんでしょうね、難しいんですけど、どこかで変態じゃないと、この映画は作れないと思うんです。でも、本当に物腰が柔らかくて、話しやすい、見た目は普通の人です。個性的ではありますね」。

主演の女優窪田彩乃(24)については「シリーズ第2作目の、この作品から入ってきてるじゃないですか。血だらけになったりとかを見て、衝撃を受けた部分もあると思います。でも、なんかやっぱり女性の方が肝が据わってるというか、とても強い強い心を持ってる女優さんだなって思いました」と話している。

今年を振り返って「結構苦しい1年ではあったかなと思いますね。だからこの状況をバネに、いい方向に徐々に持っていきたい。今まで割と舞台をベースに出演してきたんで、映像の方に力を振ってみてもいいのかなと思っています」。

最近、引っ越した。「住む街が変わると、自分の雰囲気も、考え方とかも変わる。生活に対して、ちゃんと考えるようになって、自炊が増えました。好きなんですけど、前の家の時は一切やる気起きなくてウーバーイーツを頼んでばかりでした。タクシーも使わずに、街を眺めながら歩いたりするようになりました」。

得意料理はパスタ、ハンバーグ。その一方で、独身男子ならではの料理も。「結果的に、フライパン1つで食べられるような男料理の方がハマってます。チャーハンとか、パスタもゆでるのから、全部フライパンで作っちゃいます。それでフライパンのまま食べちゃったりします」と笑う。

役者として夢がある。「いつかは演出もやってみたいなと思います。ただ、生半可な気持ちじゃできない。それは自分が演出をやった時に、どこまで妥協できるのかなということ。自分で演じるわけじゃないから、必ずしも自分の想像した通りにはならない。そこを、妥協できるか考えた時に、今の僕のレベルだ難しいのかなって。どこかで受け入れる能力みたいなものを持っていないとダメだと思うんですよ。そういう意味でも、今は修業中ですね」と話している。

◆小野健斗(おの・けんと)1989年(平元)8月9日、東京都出身。モデルを経て、06年に「ミュージカル・テニスの王子様」で俳優デビュー。09年映画「花婿は18歳」。10~11年テレビ朝日「天装戦隊ゴセイジャー」。11年映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」。16年舞台「おそ松さんonSTAGE~SIXMEN'SSHOWTIME~」。17年映画「メサイア外伝-極夜 Polar night-」。趣味は車、釣り、アウトドア。血液型O。