「フジテレビ神話」は健在だった。同局は2日早朝、サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグの日本対スペイン戦(午前3時40分番組開始、同4時キックオフ)を生中継し、日本の逆転勝ちを“演出”した。

過去に97年のフランス大会アジア最終予選での「ジョホールバルの歓喜」や、W杯で初勝利した02年日韓大会のロシア戦、18年ロシア大会ポーランド戦での16強決定など、数々の劇的な試合を生中継でアシストしてきた。

同局は、日本初の8強進出をかけた5日深夜の決勝トーナメント1回戦クロアチア戦の中継も担当する。午後11時放送開始、深夜0時キックオフ。負けない「フジテレビ神話」も森保ジャパンを後押しする。

この日は、社内も快挙に沸いた。編成局では臨時の祝賀会が行われ、盛大にくす玉を割って祝福した。先月の定例社長会見で「徹夜で応援宣言」をしていた港浩一社長(70)は「やりました~!! 我々は持ってます! 日本戦をもう1戦中継することが出来ます! この勢いで頑張ろう!」と興奮気味に語った。

また、スペイン戦の午前4時59分までの平均世帯視聴率は16・9%(関東地区)だったことがこの日、ビデオリサーチの調べで判明。同時間帯は日本がリードを許した前半を中継。日本が逆転した後半を伝えた午前5時以降の視聴率は、5日に発表される。