俳優渡辺謙(63)が23日、都内で、医学者、解剖学者の養老孟司氏(85)と、3次元仮想空間メタバースの未来について対談を行った。「NHK NEWS おはよう日本」の特別企画で、2月3日放送予定。

渡辺は昨年末に所属事務所を退社し今年から独立。対談が独立後の初仕事となった。終了後、取材に応じた渡辺は、独立について聞かれると「フラットに戻った感じです。さて、果たしてこれからどんな1歩目、2歩目を歩いていけるのかなという楽しみはあります」と話した。

初対面の2人。対談では、メタバースの普及による社会の変化などについて意見を交わした。メタバース推進協議会代表理事でもある養老氏は、渡辺について「大変話しやすかったです。常識家ですね。(常識を)よく磨いていらっしゃる」と言い、渡辺も「ボールを投げると10個くらい返ってくる。楽しかったです」と振り返った。

エンターテインメントから見たメタバースについて、渡辺は「強敵だと思う。ロールプレーイングゲームなどの延長線上にあるような気がする。伍(ご)して戦えるストーリーテリング、表現をこれからも持ち得ないと、若い世代に共鳴する作品になっていかないのかなという気はします」とし「最終的には中身。これからどう近づいていけるか」と期待も語った。