昨年のアカデミー賞授賞式で米俳優ウィル・スミス(54)がコメディアンのクリス・ロックをビンタした騒動を受け、制作が延期されたと伝えられていた「バッドボ-イズ」シリーズ第4弾が、正式に始動したことが分かった。主演するスミスと俳優マーティン・ローレンス(57)が1月31日、インスタグラムに動画を投稿し、制作を正式発表した。スミスにとっては騒動後初の俳優復帰作となる。

動画はスミスが車を運転するシーンから始まり、「皆さんにヒントを差し上げます」と述べると、「バッド・ボーイズ2バッド」(95年)の主題歌がスピーカーから流れる。その後、ローレンスの家に到着すると、2人は抱き合い、興奮気味にシリーズ第4弾が正式に決まったと発表した。

報道によると、タイトルや公開日は未定だというが、前作「バッドボーイズ フォー・ライフ」(20年)でメガホンを取ったビラル・ファラー氏とアディル・エル・アルビ氏が再び監督を務めるという。

1995年に1作目が公開された「バッドボーイズ」は、スミスとローレンスが演じる刑事のコンビが主人公のアクションコメディー。17年ぶりとなったシリーズ3作目が好調だったことから、4作目の制作が決まっていた。ローレンスは、新作の中断はスミスのビンタ事件が原因ではなく、企画は進行中だと述べていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)