英王室を離脱したヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が、長男アーチー君の名前を冠にして2020年に立ち上げたアーチウェル財団の20~22年のインパクトレポートが1月29日に発表され、21年だけで1300万ドルを集め、300万ドルを寄付したことが分かった。

米ピープル誌によると同財団は、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指すNGOグローバル・シチズンとのパートナーシップを通じてコロナワクチン1266万回分の調達に貢献したほか、貧困層や避難民に温かい食事を提供するNPOワールド・セントラル・キッチンを通じてウクライナで5万食を提供し、ヒューマン・ファースト・コアリションと協力してアフガニスタンで7469人の脱出を支援したという。また、テキサス州の小学校で昨年起きた児童19人と教師2人が犠牲になった銃乱射事件を受け、同地に遊び場も建設している。

同財団は、「行動を起こし、比類のないスポットライトを利用してローカルとグローバル、オンラインとオフラインの両方でコミュニティーを向上させ、団結させる」ことを目指している。

メーガン妃は慈善活動が評価され、米ファッション・カルチャー誌GGの英国版GQメン・オブ・ザ・イヤーで名誉賞を昨年受賞しているほか、人道活動が評価されてジョン・F・ケネディ元大統領の弟ロバート・F・ケネディ氏の人権財団が主催する人権賞の希望のさざなみ賞も授与されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)