A.B.C-Z橋本良亮(29)が3日、都内で、音楽劇「『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」(10日初日)公開ゲネプロに出席した。

モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」の台本を書いたイタリアの詩人で台本作家、ロレンツォ・ダ・ポンテの奇想天外な人生を、史実をもとにロックアレンジされた音楽にのせて鋭く描き出す。

主人公のポンテを演じる橋本は「ご覧の通り、(舞台上には)セットも何もないので、僕たち1人1人がセットというか。飛び出し絵本のような作品になっています」とアピールした。

カンパニーの雰囲気を聞かれ、「めちゃくちゃいいですね。1カ月以上稽古をしたんですけど、日々を重ねていくたびに『芝居変えてきたな!』っていうのがみんなにあるんですよ。それを見るのがすごく楽しいですし、それを見て成長していきたいです」と話した。

大ベテランの村井國夫(78)とのやりとりについても「本読みの初日、村井さんが隣にいたんです。僕、漢字読めないので。つっかえたところ、全部教えていただきました」と笑顔で感謝した。

あらためて見どころを聞かれ「物語のキーでもある『やばくなったら逃げろ』って言葉に、この1カ月間助けられました。コロナ禍で、苦しい人、つらいこと、いろいろあったりするんですけど、悩まずに、やばくなったら逃げ出していいんだなってこの作品で感じて。だからここまで逃げずにやってこられたと思います」と明かした。「やばくなったら皆さんも逃げてもいいと思う」と呼びかけた。

舞台は2月10日に福岡・キャナルシティ劇場で初日を迎え、大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティ、東京・新国立劇場中劇場でも上演する。佐藤流司、元日向坂46渡邉美穂、弓木大和、内河啓介、細見大輔、篠井英介らも出席した。