英国のヘンリー王子が先月発売した回顧録「スペア」の中で17歳の時に経験したという初体験について赤裸々に明かして話題になったが、その相手がついに英メディアに名乗りを上げた。
王子の童貞を奪った年上の女性を巡っては、英女優エリザベス・ハーレーの名前も浮上していたが、英サン紙とメール・オン・サンデー紙の共同インタビューで自らがその相手だと告白したのは一般人であるサーシャ・ウォルポールさん(49)。「21年間秘密にしてきた。王子であろうとなかろうと友人だったからした」と述べ、スペアでの告白は事実だと認めた。
採掘機の運転手として働く2児の母ウォルポールさんは、「王子は回顧録で詳細を明かす前に私に警告すべきだった。メッセージアプリを介して友人からの連絡で知り、とても驚いた」と告白。「童貞を失ったとだけ書けば済むことを、なぜあんなに踏み込んで詳細を明かしたのか理解できない」と話し、実名は出していないものの、当時周りにいた人なら相手が自分だと容易に想像がつくはずだと述べ、「もし、あなたが私なら急に自分の世界が少し狭くなったような気がするはず」と無断で秘密を暴露したことを非難した。
王子は著書の中で相手は年上の馬が好きな女性で、にぎやかなパブの裏庭にある芝生の上で「若い種馬のように扱われ、お尻をたたいて牧草の方に追いやられた」などとつづって世間を驚かせた。
ウォルポールさんによると、ことが起きたのは自身の19歳の誕生日パーティーをパブで開いた2001年7月のことだったといい、ショットを5杯ずつ飲んで酔った2人はタバコを吸うためにパブの外に出た時にキスを交わし、そのまま愛し合ったという。王子が童貞だったことは知らず、酔った勢いもあって情熱的になり、成り行きでそうなったとコメント。「経験したことがないようには見えなかった」と王子の様子を明かし、計画的に童貞を奪ったわけでではないと主張した。
静かな田舎町で家族と暮らしているウォーカーさんは、知らない車を見るとマスコミかもしれないと考えるようになったといい、「朝起きたら家の前にカメラの嵐がやってくるんじゃないか」と恐怖を感じていることを明かし、身元が特定されて過熱報道に巻き込まれる前に自ら名乗り出る決意をしたとインタビューを受けた理由を述べている。
初体験の相手を巡っては英俳優ルパート・エヴェレットが先日、英テレグラフ紙のインタビューで王子の告白はうそで、自分は相手を知っていると語って話題になったばかり。エヴェレットは相手の名前は明かしていないが、ことが起きたのは英国外だったと述べていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)