Snow Manが8日、都内で主演舞台「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」の製作発表会見に出席した。4月8日から東京・新橋演舞場で上演。

異例の映画館ライブビューイングも実施する。22年10月末でジャニーズ事務所を退社した滝沢秀明氏(40)への感謝を込め、集大成の構成でシリーズを締めくくる。

渡辺翔太(30)が「『FINAL』という言葉に引っ張られすぎず、初めて来られるお客さんも置いていかないような舞台づくりをしたいです」と意気込むと、「後ろのほう、報道陣、ワイドショーとかのカメラですよね?」と確認した。「タッキー、見てる~? 会見してます。頑張ります!」とカメラに向かって手を振った。向井康二(28)から「『滝沢秀明』とフルネームで言いなさい!」とツッコまれ、笑いを誘った。

「滝沢歌舞伎」は、06年に「滝沢演舞城」として初演。18年まで主演した滝沢氏のタレント業引退後、19年からSnow Manをメインに据え「滝沢歌舞伎ZERO」として生まれ変わった。同氏退社後は開催の有無が注目されていたが、メンバーたちの強い思いから、シリーズファイナルとしての上演が決まった。リーダー岩本照(29)は「まずは開催させていただけるのがありがたい。フワッとやらなくなっちゃうのは嫌で。みんなで話し合いましたけど、『やる』1択でした」と明かした。

Snow Manにとって非常にゆかりの深い作品だ。12年に6人で出演した際は、正式にグループ名が発表された。19年1月に向井、目黒蓮(25)ラウール(19)が加入し、9人体制となるきっかけにもなった舞台だ。阿部亮平(29)は「Snow Manの歴史を語る上で欠かせない、それほど大事な公演です。FINALの使命をしっかり果たしたい」と誓った。

公演内容の詳細は現在調整中。深澤辰哉(30)は「妥協せず、できることは詰め込んで全部やりたい」と意気込んだ。目黒は「皆さんの心の中にずっと『滝沢歌舞伎』は生き続けると思う。より多くの方に焼き付けていただきたい」とアピール。滝沢氏と直接連絡は取っていないというが、岩本は「かなうか分からないですけど、純粋に滝沢くんに見に来てほしいです」と呼びかけた。【横山慧】

◆「滝沢歌舞伎」 06年に「滝沢演舞城」として初演。昔話やおとぎ話を現代風にアレンジしたり、ジャニーズ流のダンスや「腹筋太鼓」など独自のパフォーマンスを多数織り交ぜた。15年にはシンガポール公演も実施。故ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を、滝沢氏が主演・演出を手がけてきた。滝沢氏はタレント業引退後も「-ZERO」で演出を担当。20年には同氏がメガホンをとって映画化もされた。今年はラストにして初めて、Snow Man自身が演出も担う。

 

○…シリーズ初、演劇界でも異例の「映画館生中継!!」と銘打ったライブビューイングも行われる。4月8日から同30日までの上演期間のうち、同19日からの15公演を全国の映画館で配信上映する。200館前後の規模を予定しているという。また、昨年までの2幕制から変更し、間に休憩を挟まない1幕制となることも発表。岩本は「ライブビューイングもあり、よりシンプルにお届けできて、年齢問わず、楽しんでいただくことも考えて1幕制にしました」と説明した。