宝塚歌劇の月組「『応天の門』-若き日の菅原道真の事-」新人公演が21日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、3月から5年目に入る七城雅(ななしろ・みやび)が初主演を務めた。19年入団の105期生からの初センターとなった。
「初めてお客さまの前に(主演として)立ち、お客さまからダイレクトに温かい反応をいただいて、そちらに(気持ちが)集中してしまいました。その分、お稽古でできていたことが、できなかったり…」
主演の感激と、ほろ苦い思いも吐露した。主演の“トップ・ライト”には「最初はライトが強くて、0番に立っているのか分からないぐらい」。客席と舞台をつなぐ銀橋で歌い上げる場面もあり、照れながら初主演を振り返った。
七城自身にも芝居心には定評があるが、本公演の主演は芝居巧者のトップ月城かなと。月城からは「自信をもっていってらっしゃいと送り出してもらえたのが、うれしくて」と、精神面での後押しに感謝した。
今作は、灰原薬氏の同名漫画が原作。学問の神様と称される菅原道真が、平安の色男・在原業平と組み、勝気な女商店主・昭姫(しょうき)の協力も得て、怪事件を解決する様を描く。
七城は「月城さんに言っていただき、自信をもってやれた場面と、持てなかった場面があるので、次(東京公演)は、全場(全場面)、道真として生きられるよう務めたい」と話した。
3月には入団5年目へと進む105期生。コロナ禍でなかなか、思うように舞台出演がかなわなかった世代の中でも、先陣を切って主演を務めた。
これには「私が最初に責任ある立場に立たせてもらいましたが、各組の同期にたくさん力をもらい、ここに立てました。私も皆にパワーを届けられる存在になりたい」と切磋琢磨(せっさたくま)をへてのさらなる精進を誓った。
ヒロインは七城の2年先輩、103期生の羽音みか。羽音も本役のトップ娘役海乃美月から「自信をもってやりなさい」と助言され、心強かったという。6年目での初ヒロインに「最初は私が皆を引っ張らなきゃと思っていましたが、いざお稽古が始まれば、下級生に助けられました」と組の仲間に感謝していた。
業平役には、コロナ禍の21年入団で、まだ2年目の一輝翔琉(いちき・かける)が抜てきされた。
東京宝塚劇場での新人公演は4月6日の予定。



