中国・上海出身の歌手謝鳴(シャメイ)が1日、東京・銀座のスタジオルアンで、先月22日発売の新曲「Tokyoに傷ついて」の発表会見を開いた。

謝鳴は故郷・上海で歌手デビュー。94年に発売したアルバムは100万枚超のヒットとなったが、日本での歌手活動を目指して来日。02年に「Mandara~夢に包まれながら~」で日本でデビューを果たした。「Tokyo-」は故郷から東京に出てきた若者の孤独を歌っている。過去の自身を重ね合わせながら熱唱した。

「皆さまのおかげで、日本でデビューしてから20年がたちました。日本のヒット曲は、テレサ・テンさんの曲のように中国でもヒットしています。私も日本と中国の文化交流のために頑張ります」と、19年に中国の曲を日本語で歌って発売した「こころの歌」を披露した。

そして「Tokyo-」

の作詞・作曲の荒木とよひさ氏(79)のヒット曲メドレーを歌うと、荒木氏本人が登場。荒木氏は「期待されたのはテレサ(・テン)のスタイルだと思うけど、声を聞いて違うと思った。恋だの愛だのというよりも、成人として意志を持って生きて行く歌がいいと思った。歌詞を書いて見せたら『いいね』と言うことになって、じゃあ曲もとなった。その時のバーのカウンターで2時間くらいで作り上げました。だからといって駄作じゃない」と振り返った。

そして、カップリング曲の「契られて・・・そして」を謝鳴と荒木氏がデュエットで披露。荒木氏は「レコーディングの時に仮歌を歌って入れたら、歌う羽目になった。今日も、応援に来てあいさつだけと言われたのに」と渋りながら美声を聞かせた。

次に荒木氏が作詞・作曲して、72年のプロデビュー作となった「四季の歌」もデュエット。荒木氏が「17歳とか、それくらいの時に作った曲だから60年以上も前のもの。僕の未来の曲『四季』じゃなく『死期』みたいだから好きじゃなくなった」と笑うと、謝鳴は「中国でも大人気の歌です」と話した。

最後に、もう1度、謝鳴が「Tokyo-」を熱唱。「(荒木)先生に聞いていただいて感無量。頑張ります。これからもテレサ・テンさんのように、歌で日本と中国の架け橋になれるように頑張ります」と話すと、花束を持ったタレント荒木由美子(63)が登場して渡した。荒木が79~80年に主演したテレビ朝日系連ドラ「燃えろアタック」は、中国でも「排球女将」の題名で放送され、視聴率85%を記録する超人気番組。謝鳴は子供の頃に見てファンになったという。

荒木由美子は「19年に私のことを探している人がいると聞いて、それが謝鳴だった。翌年には上海でのコンサートにも呼んでもらって、一緒に歌いました」。謝鳴は感激に涙をにじませながら「2人の荒木さんに来ていただいて感無量。由美子さんとは家族みたいなもの。今日は先生も加わって、家族が1名増えました」と笑った。

荒木氏は「謝鳴は天衣無縫でサッパリしているのがいい。テレサ・テン、桂銀淑にも曲を書いたけど、あの2人は自立していた。この人もなかなかだよ。あとは日本語が、もっとうまくなれば。日本の人と恋をして勉強するのがいい」と笑いながらアドバイス。謝鳴は「恋します」と笑顔を見せた。

5月8日には歌手生活20周年記念のディナーショーを、東京・ホテルメトロポリタン池袋で開く。