昭和・平成のコントで異彩を放ったユニット、シティボーイズがラジオのレギュラー番組でよみがえる。文化放送は22日、大竹まこと(73)きたろう(74)斉木しげる(73)の3人で届ける、4月改編の新番組「SAYONARAシティボーイズ」(土曜午後7時~同7時半)をスタートさせることを発表した。

番組は今年2月に特番として放送されたが、4月の新編成でレギュラー番組に昇格した。初回は4月1日放送となる。

この日、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)の放送で砂山圭大郎アナウンサーが発表した。砂山アナは「今日はリスナーの皆さんに重大発表があります。2月に大竹まことさん、きたろうさん、斉木しげるさんのシティボーイズお三方でお送りしました文化放送の特別番組がこの4月よりレギュラー番組としてスタートすることになりました」と紹介。コントあり、トークありの内容で、「シティボーイズ」の冠番組は、所属事務所によるとラジオ・テレビ通じて「初」だという。

1983年(昭58)、デビュー4年目のシティボーイズは日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」で10週勝ち抜きグランプリを獲得。瞬く間に知名度を上げ、テレビや舞台でシュールなコントを打ち出してきた。キレる大竹、ボケるきたろう、風変わりな斉木。絶妙の役割分担でホラーサスペンスから社会風刺まで、リアルな人の感情の動きをコントにしてきた。

大竹は番組の中で「きたろうさんが重い腰を上げたらシティボーイズはなくならないだろうけど、結構、衰えも激しいというのは自分たちも分かっている。そうなるとラジオコントが突破口になるかもしれない。シティボーイズはツッコミとボケ、キテレツの3人いれば何とかできちゃう」と話していた。

劇団「表現劇場」のメンバーだった3人は50年以上の付き合いだ。大竹はこの16年はラジオパーソナリティーを中心に活動しているが「あいつらと一緒にいると元気になっちゃう」とも話しており、今後は、同局の帯番組「ゴールデン」と旧友たちと新しいコント番組で活躍の幅を広げることになる。

◆シティボーイズ 1979年(昭54)に劇団「表現劇場」のメンバーだった大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人で結成したコントユニット。定型型に陥ることを周到に避け、昭和のコントに新風を吹き込んだ。