TBSは22日、WBC決勝日本-アメリカ戦を午後7時から緊急再放送することを決定した。テレビ朝日系でこの日午前7時から生放送された試合。TBSは前日21日も午前中に放送した試合を午後7時に放送しており、2夜連続で録画中継という異例の編成となった。

取材によると、通常、放映権を持つテレビ局は、生中継の有無にかかわらず、実況、解説を行うという。朝のテレビ朝日系では、同局清水俊輔アナウンサーが実況、古田敦也氏と松坂大輔氏が解説を務めたが、夜のTBS系では、同局新夕悦男アナウンサーが実況、槙原寛己氏と上原浩治氏が解説を務める。それぞれ全く別の実況、解説となり、新鮮さを持って試合を楽しめる可能性がある。

同局関係者は「もともと放送することは決まっていませんでしたが、侍ジャパンの優勝という大きな事象、世の中のニーズなどを総合的に判断し、夜の放送が決まりました」と再放送決定の理由を説明した。

もともと同時間帯には、バラエティー番組の「ワールド極限ミステリー」3時間スペシャルが編成されていた。決勝の再放送を見越しての編成の可能性について、別の番組関係者は「プランはいろいろ立てていたでしょうね」と含みを持たせた。

同試合は、午前7時からテレビ朝日系で生放送された。平日朝からの放送ということで朝の生中継を“見逃した”層などにも対応したとみられる。前日の準決勝「日本-メキシコ」戦も急きょ再放送し、平均世帯視聴率が、19・8%(関東地区、平均個人視聴率13・1%)だった(ビデオリサーチの調べ)。