作曲家坂本龍一さんが71歳で亡くなったことを受け、映画監督の山田洋次氏が3日、コメントを発表した。坂本さんと山田監督は映画「母と暮せば」でタッグを組んだ。

「坂本さんを偲んで」と題して「月刊誌に掲載されていた坂本さんの闘病記を、この著者に奇跡が起きて回復するのではないか、ぜひそうあって欲しいと祈るような思いで読んでいましたが、それは叶いませんでした」と残念がった。

続けて「大江健三郎さんに続いて、世界中の人々に敬愛される日本の二人の優れた芸術家--反原発、反核の訴えを市民とともに行動したたぐいまれなお二人の死を、どれだけ多くの心ある日本人が惜しんでいることだろうか」。

さらに「『母と暮せば』という映画の作曲者として一緒に仕事をしました。大江さんは著作のなかで DECENCYという言葉をよく使われるが、坂本さんはまさにその意味でDECENTな人柄だったことを今しみじみ追想します」とした。