米映画「ザ・ホエール」(ダーレン・アロノフスキー監督、7日公開)で、米アカデミー賞主演男優賞でオスカーを獲得した、米俳優ブレンダン・フレイザー(54)が来日し、6日、都内で会見を開いた。

2008年(平20)8月に「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」のプロモーションで、同じく今回のアカデミー賞主演女優賞でオスカーを獲得した、マレーシア時の女優ミシェル・ヨーと来日して以来15年ぶりの来日となった。

フレイザーは、集まった日本の報道陣を前に立つと、手を振り、笑みを浮かべた。「(日本に)15年ぶりに戻ってこられてうれしい。昨日は、少し時間があったので、町を歩き、しゃぶしゃぶを、いただきました」と、久しぶりに楽しんだ日本の夜について語った。日本では明日7日に公開されるが「これから作品が公開されるということで、新しい観客になってくださる」と喜んだ。

フレイザーは劇中で、体重272キロで歩行器なしでは移動もままならず、大学のオンライン講座で生計を立てている40代の教師チャーリーを演じた。病状の悪化で自らの余命が幾ばくもないことを悟ったチャーリーは、別れて以来長らく音信不通だった17歳の娘エリーとの関係を修復しようと決意するが、家にやってきたエリーは、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱え、心がすさみきっており、関係の再構築にチャーリーは人生をかけて臨む。

フレイザーは、作品について「共感すること…思いやり、愛、手にするのは困難だけれど、希望の物語。とてもダークなところにいる男性ですけれど、希望に向かっていけるのです」と語った。作品が、自身の主演男優賞と、メークアップ&ヘアスタイリング賞でオスカーを獲得したことについては「実は、いまだに自分であったのが驚きの状態なのが続いている。大きなことを達成したグループに、自分が招待されるのも想像していなかった。(主演男優賞は)ノミネートされた方が素晴らしい演技をされた。僕が受賞したけれど、分かち合ったような気持ちです」と語った。