“話芸の鬼”と呼ばれるお笑いコンビ、千原兄弟の千原ジュニア(49)が、15日に直筆4コマ漫画集「嗚呼 蝶でありたい」(扶桑社)を出版する。コントでもトークでも文でもない新境地で、豊かな才能を発揮している。何度も死に直面したジュニアが、4コマ漫画の可能性について語った。【取材・構成=佐藤成】

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毎週日曜日の昼下がりに担当者との打ち合わせで、ネタを練り上げる。「だいたい3時間とかで決まって、解散ですね。で次の日曜日までの7日間で、俺のスケジュール空いてるときに自宅で作業する」。

下書きはシャープペンシルで行う。4コマの枠に描き、ペン入れをする。デジタルで描く漫画家も増えているが、アナログで続けてきた。「デジタルって何ぼでもできるって後から聞いて。それなら全然良かったけど、最初にそれ(アナログ)でやり出したし…。そんなことも知らずにやりだしたから。そっちの方がよかったなと思う」と苦笑いした。

レギュラー番組11本を抱え、TBS系「プレバト!!」(木曜午後7時)でも、俳句や消しゴムはんこなど創作系の“宿題”がある。多忙を極めるが、4コマ漫画制作はいつやっているのか。「(4コマ漫画を作業する)スケジュールはマネジャーも知らないんで。だから例えば、(午前)11時に家を出ないといけないだろうから朝8時に起きて描くとかですね。下書きは、ものにもよりますけど5、6時間くらいですかね」。

「プレバト!!」のスプレーアートなどでもその画力の高さは定評があるが、本人は謙遜する。「いやいやいや、ぼくはもっと画力があればもっと面白くなるのになと思うんですけど。(絵を)描くってなると、大喜利の答えでちょっと描くとか(しかなかった)。こんなもんなら、もっと描いておけばよかったなと思いますけど。好きなキャラクター模写とかみんなが通るところを通っていないんで。なんかいびつな下手くそな絵で申し訳ないなと思いながらやっています」。

芸人の「千原ジュニア」が描く4コマ漫画だから意味がある。その可能性についてこう話した。

「コントでもトークでも表現のしようがないものっていうのが漫画でできたらなっていう部分もあるんですね。これコントにしたら衣装が無理やなとか、おしゃべりだけじゃ伝わらへんなみたいな。例えばわかんないすけど、ショートケーキの上でうんこするっていうコントはちょっと難しいじゃないですか。面白い面白くない抜きとしても、シロナガスクジラを釣り堀でつるみたいなことが、4コマやったらできるけど、コントでもできへんし、みたいなそういうのがいろいろできたらなと思いますね」。(つづく)