天海祐希(55)が15日、東京国際フォーラムで行われた、主演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督、6月16日公開)完成披露試写会で、18年に亡くなった大杉漣さんへの思いを語った。

大杉さんは、可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙(たいじ)する、捜査一課の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」のメンバー“善さん”こと中田善次郎を演じた。テレビ朝日系で19年4月期に放送された連続ドラマ第3期の第1話では、天海演じる真壁有希子の口から“善さん”の退職が明かされた。そして、異動してきたサイバー犯罪のスペシャリスト玉垣松夫を演じる、ドランクドラゴン塚地武雅(51)が加わった。

天海には、司会のテレビ朝日・下平さやかアナウンサーから、21年7月のドラマ第4期を経て映画でシリーズが完結することを、大杉さんがどう思っているか? との質問が出た。天海は「やっぱり一番、喜んでくださっているんじゃないかなと思いますし」と即答。「常に『キントリ』をやっている時は、必ず“善さん”、大杉漣さんが必ず側にいてくれていると思っているので、何だか離れている感じがしない。『キントリ』の世界には“善さん”がいてくださっていますので。寂しいんですけど…そこまで寂しくない」と語った。そして「どうですか?」と共演陣に問いかけた。

磐城和久副総監を演じた大倉孝二(48)は、隣に立つ菱本進役の、でんでん(73)に「お持ちのハンカチは?」と問いかけた。でんでんは「いつも手ぬぐい、持って歩いているんですけど、今日はタキシードを着ているので、ハンカチが必要だなと。漣さんからいただいたハンカチがあった。さっきから鼻を拭いています」と、大杉さんから贈られた藍染めのハンカチを取り出し、客席に見せた。

塚地が「しわしわですね」とガッカリすると、大倉も「どういうたたみ方、してるんですか? エコバッグくらい」と突っ込んだ。天海は「“善さん”に恥ずかしくないように映画を作らなければ、いけなかったので、ありがたい存在。ずっと側にいてくれている尊大」と感謝した。

塚地は、演じる玉垣が、大杉さん演じる“善さん”の将棋クラブだった縁があるという設定を説明した。その上で「常に写真が部屋に飾られているので“善さん”もいる感じ。代わりに入るプレッシャーもある。そうそうたる俳優の皆さんですから、畑違いの僕が入って大丈夫感? というのがあった」と振り返った。

会見の最後には、大杉さんのアイデアがつながったという、キントリメンバーが円陣を組むシーンも再現された。