フランスで開催中のカンヌ映画祭で、最高賞パルムドールを争うコンペティション部門に出品された、是枝裕和監督(60)の映画「怪物」(6月2日公開)の公式上映が17日(日本時間18日)行われた。公式上映後に、シングルマザー麦野早織を演じた安藤サクラ(37)と、黒川想矢(13)が演じた沙織の息子・湊、柊木陽太(11)が演じた湊の友人・星川依里の担任教師・保利道敏役の永山瑛太(40)と脚本を手がけた坂元裕二氏(56)、是枝監督とともに囲み取材に応じた。
安藤は公式上映の感想を聞かれると「地響きのような拍手で本当に圧倒されました。地響きのような拍手と、監督の姿を目に焼き付けようと、ずっと監督をみていました」と語った。
黒川と柊木の子役2人は、公式上映前のレッドカーペットには参加したものの、公式上映自体は夜、遅かったため参加できなかった。安藤は「何より、主役の想矢と陽太も、ここで一緒に感じられたら良かったなぁという気持ちと、彼らに、皆さんの拍手をどう伝えよう…もどかしい。夜遅かったから、2人が一緒にいられなかったのが、もやもやっとしたんですけど、しっかり2人に伝えたいなと今は思っています」と喜びとともに複雑な心情を吐露した。
安藤にとって、是枝監督が18年にパルムドールを獲得し、自身も主演した「万引き家族」に続き、2度目のカンヌ映画祭への参加となった。前回との違いを聞かれると「カンヌが変わったというのは、まだ私には分からないんですけど、私自身が2度目ということで、前回の初めての興奮じゃない状態で、ちゃんと、しっかりと味わおうという気持ちで。前回は、初めての感覚でいたら、あっという間に終わってしまったのですが、今回は、これがカンヌか、というのをかみしめながら過ごしています」と答えた。
パルムドールを受賞した前回と比較し、公式上映後のスタンディングオベーションや拍手は、どうだったか? と聞かれると「今回? 違います!?」と右隣の是枝監督に問いかけた。そして「私の感じ方が多分、もうちょっと、前から変わったんでしょうね」などと語った。



