俳優杉野遥亮(27)が主演を務める7月開始のフジテレビ系連続ドラマ「ばらかもん」(水曜午後10時)が、このほどクランクインした。

物語の舞台でもある長崎・五島列島の分校に通う村一番の元気少女・琴石(こといし)なる役を、宮崎莉里沙(7)が演じることも決まり、ともに五島列島での撮影が始まった。

日本一美しい海を擁するとも言われる五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。「ばらかもん」とは、五島列島の方言で“元気者”を意味する。

原作は「ガンガンONLINE」、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で08~18年にかけて連載された同名コミック。全18巻という長期連載に加え、スピンオフ漫画(「はんだくん」全7巻)も発行されるほどの人気を誇り、シリーズ累計1000万部超えを果たした。14年にはアニメ化、16年にはスピンオフ漫画もアニメ化された人気作が、このたび、満を持してドラマ化される。

宮崎が演じるのは、明るくたくましく、自由奔放でいたずら好きな、いつも笑顔の小学1年生・琴石なる。杉野演じる主人公の半田清舟(はんだ・せいしゅう)のことを「先生」と呼び慕っていて、清舟の家に入り浸っている。祖父と2人で暮らしており、絵に描いたような健康優良児で、のびのびと屋外で遊ぶことが大好き。同じ村に住む山村美和(やまむら・みわ)や新井珠子(あらい・たまこ)から影響を受け、日々いいことも悪いことも学習している。なるの物おじしない性格と柔軟な思考は、ときに清舟へ生き方のヒントを与えることもある。

宮崎は「ルパンの娘」(20年10月期/フジテレビ系)でドラマデビューを果たして以降、「知ってるワイフ」(21年1月期/フジテレビ系)では大倉忠義と広瀬アリス演じる夫婦の娘役として出演したほか、「#家族募集します」(21年7月期/TBS系)では木村文乃演じるシングルマザーの娘役で心揺さぶる演技を見せ話題に。その後も「家庭教師のトラコ」(22年7月期/日本テレビ系)などの人気作に出演してきた。

同局系のドラマには「PICU 小児集中医療室」(22年10月期)以来の出演となる。今年は「私がヒモを飼うなんて」(23年4月期/TBS系)、「王様に捧ぐ薬指」(23年4月期/TBS系)に続いて、本作が3作目のドラマに。現在放送中の「王様に捧ぐ薬指」では橋本環奈演じる主人公の妹役で出演中だ。

五島列島の雄大な自然に囲まれた空の下、クランクインを迎え、杉野が演出の河野圭太らと細かい動きなどを念入りに確認しながら撮影はスタート。その後、宮崎も合流して2人がそろうと、撮影初日にもかかわらず、すでに杉野と宮崎は息ぴったりの様子。宮崎はカメラが回っていないところでも杉野を「先生~!」と呼び、役さながらに慕っており、杉野を中心に終始和やかな雰囲気で初日の撮影終了を迎えた。

四苦八苦しながらも生活の中で書に向き合っていく半田の姿は、人生や夢に向き合う誰しもの姿勢にそのまま重なり、見る人に勇気と元気を与える新たなニューヒーローの誕生を感じさせる。1人の青年の成長と夢に向き合う葛藤を描き、笑って泣ける上に爽やかな感動も与え、タイトルの通り今の日本を元気にする。

クランクインを迎えた2人のコメントは次の通り。

杉野 いかがでしたか?

宮崎 たのしかった!

杉野 本当? 何が楽しかった?

宮崎 ロープ登るところ

杉野 何で急にそんな静かになってるの(笑い)? 緊張してる? ロープ登るところが楽しかったんだ。なかなかないもんね。

宮崎 うん。

杉野 僕はハードな1日でした。なる役の莉里沙ちゃんとも会うのが今日で3回目なので、まだまだこれからという感じです。(宮崎に向かって)これから頑張っていこうね!

宮崎 うん!

杉野 撮影はハードでしたが、充実した1日になりました!