古田新太(57)が4日、東京・THEATER MILANO-Zaで行われた舞台「パラサイト」(5日~7月2日まで同所、同7日~17日まで大阪・新歌舞伎座)合同取材会に参加した。席上で、原作となった米アカデミー賞4冠を受賞した韓国のポン・ジュノ監督(53)の映画「パラサイト 半地下の家族」に主演した、韓国の俳優のソン・ガンホ(56)に対し、熱い火花を散らした。

古田は今年1月に出演が発表された際、22年の主演映画「空白」の公開時に“日本のソン・ガンホ”と報じられた件を引き合いに「ガンホの方が1こ、年下。向こうが“韓国の古田新太”と言わなきゃいけない。やるからには、それだけは言っておかないと」と豪語していた。

舞台の開幕を翌日に控え、ソン・ガンホへの思いを聞かれると「この間、うちの関係者がですね、韓国に方に行ってソン・ガンホに会ったそうで」と、関係者がソン・ガンホと対面したと明かした。その上で「ソン・ガンホが『私が、韓国の古田新太です』と言いました」とジョークを飛ばした。共演陣、取材陣が爆笑の渦の中「それで、もうOK。まぁ…見比べてみて、違うと言われたら終わりです」と笑った。

今年4月にオープンした、THEATER MILANO-Zaについては「きれいで新しい劇場だけれど、非常に難しい。鄭さん含め、お客さんによいものを見せたいと工夫しています」と、台本・演出を務める、脚本・演出家の鄭義信氏(65)と試行錯誤していることを示唆した。

古田は劇中で、トタン屋根の集落に住み靴作りで生計を立てる金田家の父文平を演じる。取材会には宮沢氷魚(29)伊藤沙莉(29)江口のりこ(42)山内圭哉(51)恒松祐里(24)キムラ緑子(61)みのすけ(58)真木よう子(40)も出席した。

◆「パラサイト」 堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が…金田家は永井家に、次第に寄生していく。