5月に81歳で亡くなった上岡龍太郎さんを追悼する特番「さようなら 上岡龍太郎さん」が11日夜、ABCテレビ(関西ローカル)で放送され、上岡さんが初代局長を務め同局の看板番組に育った「探偵!ナイトスクープ」途中退席の秘話などが明かされた。

特番には、キダ・タロー(92)間寛平(73)桂南光(71)岡部まり(63)石田靖(57)ら、ゆかりの芸人が出演。94年、幽霊を扱った依頼を紹介したVTRに上岡さんが激怒し、退席した映像を放送した。

上岡さんが理路整然と「テレビはおもしろければ、いいわけじゃない」「幽霊がいると、はっきり証明できるのか」などとスタッフらに詰問し、収録途中で退席したが、隣で秘書として出演していた岡部は「もはや、懐かしい」と言いながら振り返った。

「本当はすごく冷静だったんです」。当時、岡部は日によって、収録後に帰京するか、大阪へ泊まるかまちまちだったが、上岡さんは「今日はまりちゃん、泊まり?」などと、今後の予定を確認してから“キレ”たと明かした。

岡部は「それに『カメラを(止めずに)回しといて』と。何に対して、怒ってらっしゃるのか、それも収めてほしい、という」。収録を継続するように指示もしており、すべてに計算ずくだったと見ていた。

同時に、そんな上岡さんのキャラクターは、ファンも愛し、理解しており、当時の番組は一般客を入れた公開収録だったが、スタッフの対応だけでなく「(観客も含め)アクシデントを楽しんでいらしたのがすごい」。番組の世界観を醸成していた上岡さんの偉大さも実感したようだ。

また、当日は2本収録の予定で、上岡さんが退席したのは1本目。2本目に出演予定で、楽屋に控えていたキダは、上岡さんに会ったが「怒ってる感じじゃなくて、普通の顔で『帰る』。これはもう、止められませんでしたね」と思い起こした。

一連の騒動を振り返り、上岡さんがかわいがっていた南光は「上岡さんは、一般の人から抗議がこないように、わざと怒って場を収めようとしたんやと思いますよ。だから『カメラ回しといて』ってなったと思う」などと話していた。