世界最大級のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」の番組「冒険!世界ミステリーハンター」シリーズで司会を務める冒険家のジョシュ・ゲイツ氏(45)が、海底に沈む豪華客船タイタニック号を見学するツアー中に水圧で圧壊したとみられる「タイタン号」と同じ潜水艇に過去に乗船していたことを明かした。

オンラインメディアのデッドラインによると、同氏はタイタニック号の残骸を撮影できる可能性は「大きなチャンス」だったと話すも、最初の潜水がうまくいかずに2度目の挑戦を取りやめたと伝えている。

同氏は21日、行方不明となっていたタイタン号に操縦士として乗っていたツアーを運航するオーシャンゲート社のストックトン・ラッシュCEOらと共に潜水艇内で撮影した写真と共に「タイタン号での初任務に備えて、ストックトンがかじを握る潜水艇」とツイートし、救助活動の成功を祈っているとつぶやいていた。

同氏はその後、2度目の潜水を断念した理由として「オーシャンゲートへの安全上の懸念から、タイタニック号を撮影するという大きな機会を逃してしまった」とツイートし、「タイタン号の歴史と設計にはまだ公表されていない部分があり、その多くは重要なことだ」とつづり、設計上に問題があったことも示唆している。

1912年に起きたタイタニック号の悲劇を描いた映画「タイタニック」(1997年)でメガホンを取ったジェームズ・キャメロン監督も、米ABCニュースのインタビューで船体設計の危険性を認識していたと明かし、「もっと早くに警告をならせばよかった」と述べている。また、死亡したとみられる乗員5人のうちの1人で元仏海軍の潜水士ポール=アンリ・ナルジョレさんは旧友であったことも明かし、「このような悲劇的な死を遂げたことを、受け止めることができない」と述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)